かんしょのか【関雎之化】
夫婦仲がよく、家庭がうまく治まることのたとえ。
こうふうせいげつ【光風霽月】
心がさっぱりと澄み切ってわだかまりがなく、さわやかなことの形容。日の光の中を吹き渡るさわやかな風と、雨上がりの澄み切った空の月の意から。また、世の中がよく治まっていることの形容に用いられることもある。▽「霽」は晴れる意。
しゅうしんせいか【修身斉家】
自分の行いを修め正して、家庭をととのえ治めること。▽「斉」はととのえ治める意。「身みを修おさめ家いえを斉ととのう」と訓読する。儒教の基本的な政治観を表す「修身、斉家、治国、平天下」(身を修め、家庭をととのえ、国を治め、天下を平和に導く)の中の語。
しょうしょうはっけい【瀟湘八景】
中国の瀟湘しょうしょうの辺りで描かれた、美しい八つの風景のこと。平沙落雁・遠浦帰帆・山市晴嵐・江天暮雪・洞庭秋月・瀟湘夜雨・煙寺晩鐘・漁村夕照の八つ。
ていしゅかんぱく【亭主関白】
夫(亭主)が一家あるいは夫婦間の支配者として絶大な権力をもち、君臨していること。
どぼくそうれい【土木壮麗】
庭園や建物が大きくて美しいさま。▽「土木」は家づくりのことで、ここでは庭や建物の意。「壮麗」は規模が大きく美しいさま。
ないゆうがいかん【内憂外患】
国内の心配事と、外国との間に生じるやっかいな事態。内にも外にも憂慮すべき問題が多いこと。▽「内」は国内、「外」は国外、「憂」「患」はともに憂えるの意。もとは国内外に解決すべきやっかいな問題が山積みしていることを表したが、現在では会社組織などの様子を表すときにも広く用いられる。
へいこうかんかく【平衡感覚】
からだのバランスを保とうとする感覚。内耳の前庭と半規管がこれを司つかさどる。転じて、一方にかたよらない考え方や感じ方のこと。
りゅうれんこうぼう【流連荒亡】
遊興や酒色にふけって家庭を顧みず、仕事も放棄して無為な暮らしを送ること。▽「流連」は遊蕩ゆうとうして家に帰らない意。「荒亡」は狩猟や酒色などの遊興にふける意。
わけいせいじゃく【和敬清寂】
茶道で、主人と客が互いの心を和らげてつつしみ敬い、茶室の品々や雰囲気を清浄な状態に保つこと。千利休の茶道の精神・境地を表した語。▽「和」「敬」はともに主客の心得を、「清」「寂」は茶庭・茶室・茶器などに関する心得をいう。