こうせいかい【後生可畏】
若者は、今は未熟でも来るべき時代の息吹いぶきを敏感に感じ取り、将来の大きな可能性を秘めているから、侮ってはならず、むしろおそれ敬うべきであるということ。▽「後生」は自分より後から生まれてきた者。また、若者・後輩。一般に「後生こうせい畏おそる可べし」と訓読を用いる。
ちょうしんるこつ【彫心鏤骨】
心に彫りつけ骨に刻み込む意で、非常に苦心して詩文などを作り上げること。また、単にたいへんな苦労をすること。▽「彫心」は心に刻み込む意。「鏤骨」は骨に刻みつける意。大きな苦労のたとえ。「鏤」は「ろう」とも読む。「心こころに彫ほり骨ほねに鏤きざむ」と訓読する。
とつげんびんこう【訥言敏行】
徳のある人は、口数は少なく、行動に敏速であるものだということ。▽「訥言」は口べたの意。「敏行」は行いを敏速にすること。「言げんに訥とつにして行おこないに敏びんなり」と訓読する。
ひじちょうもく【飛耳長目】
物事の観察に鋭敏で、見聞が広く精通していること。観察力や情報の収集力があり、物事に通じていることの形容。▽「飛耳」は遠くのことを聞くことができる耳。「長目」は遠くまでよく見通す目。「長目飛耳ちょうもくひじ」ともいう。