いかんせいじ【衣冠盛事】
名門の家に生まれて功績をあげ、その家の盛んな名声を引き継ぐこと。また、その者。▽「衣冠」は衣服とかんむりの意から、立派な家柄・名門をいう。「盛事」は立派な事業、また、盛大な事柄の意。
いっけんらくちゃく【一件落着】
ある物事が決着、または解決すること。▽「一件」は一つの事柄や事件。「落着」はおさまりがつくこと。解決すること。
うむそうせい【有無相生】
有と無は、有があってこそ無があり、無があってこそ有があるという相対的な関係で存在すること。また、この世のものはすべて相対的な関係にあること。▽「相生」は互いに生じ合うこと。もとは、人間の価値観は要するに相対的なものであって絶対的なものではないのに、それを絶対的なものと錯覚して、万物を勝手に歪曲わいきょくして秩序立てている人間の愚かさと危うさを警告した『老子』の中の語。「有無うむ相生あいしょうず」と訓読する。
おんこちしん【温故知新】
前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。▽「温」はたずね求める意。一説に、冷たいものをあたため直し味わう意とも。「故ふるきを温たずねて新あたらしきを知しる」または「故ふるきを温あたためて新あたらしきを知しる」と訓読する。
かじょうさはん【家常茶飯】
⇒ にちじょうさはん(日常茶飯)
きせいじじつ【既成事実】
すでに現実になっていて、だれもが認める物事のこと。また、だれもが認めるのが当たり前の物事のこと。
けっせきさいばん【欠席裁判】
被告人が出席しない法廷で行われる裁判。転じて、その場にいない人の批判をしたり、その人に不利な事柄を当人には無断で決めてしまうこと。
こうしそうにょう【行屎送尿】
日常生活のたとえ。また、日常生活でのごくありふれた事柄のたとえ。
こじらいれき【故事来歴】
古くから伝わっている事柄について、由来・歴史や伝来の事情など。▽「故事」は昔から伝わっているいわれや話。「来歴」は由来やいきさつ。「故」は「古」とも書く。
しょっけんはいじつ【蜀犬吠日】
無知な人は、当たり前の事柄にも、怪しんで恐れること。また、見識もなく劣った者が、他人の言動をむやみに批判すること。