じんかもんりゅう【尋花問柳】
花を探したり、柳を問い求めたりして春の景色を楽しむこと。のち転じて、花柳を妓女ぎじょにたとえて、花柳界に遊ぶことのたとえ。▽「尋花」は花を探りめでること。「花はなを尋たずねて柳やなぎを問とう」と訓読する。「問柳尋花もんりゅうじんか」ともいう。
せっかはんりゅう【折花攀柳】
遊女の働く花柳街で、彼女たちと遊ぶこと。▽「折花」は花を手折ること、「攀柳」は柳の枝を引く意。昔、遊び女のいた花柳街には多くの柳が植えられていたことから、これを柳巷花街りゅうこうかがいといい、そこで遊ぶ意に用いられた語。
りゅうあんかめい【柳暗花明】
春の野が花や緑に満ちて、美しい景色にあふれること。また、花柳界・遊郭のことを指すこともある。▽「柳暗」は柳が茂って、その陰がほの暗くなること、薄暗い様子。「花明」は花が咲いて明るい色があふれること。春の山水の美しい景色を表現したもの。南宋陸游りくゆうの「山西さんせいの村むらに遊あそぶ」(詩)の「柳暗花明又一村りゅうあんかめいまたいっそん」の句は有名。