おうごんじだい【黄金時代】
もと古代ギリシア・ローマで、人類の歴史を金・銀・銅・鉄の四時代に分けたその第一の時代。幸福と平和に満ちた理想の時代。一般には文化や勢い、栄光などの最盛期をいう。
こうけんようふ【黄絹幼婦】
「絶妙」の隠語。二人の判断がぴったり一致していることのたとえ、また、解釈などがきわめて正確なことのたとえ。すばらしい文章のたとえなどにも用いられる。
こうじんばんじょう【黄塵万丈】
強い風に吹かれて、土煙がもうもうと空高く舞い上がっているさま。戦場で砂煙が舞い上がっているさまに用いられることもある。▽「黄塵」は黄色い土煙、砂煙。また、世間の俗事の意にも用いる。「万丈」はきわめて高いことをいう。「丈」は長さの単位。
こうちゅうないじゅん【黄中内潤】
才能や徳が内に充実していること。また、それを内に深くしまい込んで外に表さないこと。▽「黄中」は中庸の美徳が内にあること。美徳が内に充実していること。「黄」は五行ごぎょうで中央の色に配当され、「中」は中庸の徳をいう。「黄中」は『易経えききょう』坤こんにある語。「内潤」は内にあるつやの意。また、内が徳で潤っていること。内に充実した才能や徳をいう。
こうどうきちにち【黄道吉日】
すべてのことをするのによい日。日柄のよい日。星占いの説で、青竜・明堂など六辰りくしん(六つの星で吉の神)が当たる日をいい、何をするにも吉であるとされる。わが国の陰陽道おんようどうでもいう。▽「黄道」は地球から見て、太陽が運行するように見える軌道。「吉日」は「きちじつ」「きつじつ」「きつにち」とも読む。略して「黄道日こうどうじつ」ともいう。
こうはつはは【黄髪番番】
白髪が年を重ねて黄色みを帯びた老人のこと。転じて、年を重ねて知識や経験をさらに深めた老人のたとえ。
こうぼうはくい【黄茅白葦】
荒れ果てて、やせた土地のたとえ。
こうむしそく【黄霧四塞】
黄色の霧が四方にいっぱいに満ちること。古代中国では、天下が乱れる兆しとされていた。
こうりょういっすい【黄粱一炊】
⇒ いっすいのゆめ(一炊之夢)