世間（せけん）とは？意味・読み方・使い方

ブックマークへ登録

せ‐けん【世間】
の解説

《3が原義》

１人が集まり、生活している場。自分がそこで日常生活を送っている社会。世の中。また、そこにいる人々。「—を騒がした事件」「—がうるさい」「—を渡る」

２人々との交わり。また、その交わりの範囲。「—を広げる」

３仏語。生きもの（衆生 (しゅじょう) 世間）と、それを住まわせる山河大地（器 (き) 世間）、および、生きものと山河大地を構成する要素（五陰 (ごおん) 世間）の総称。

４人の住む空間の広がり。天地の間。あたり一面。
1. 「俄 (にはか) に霧立ち、—もかいくらがりて」〈大鏡・道長下〉

５僧に対する一般の人。俗人。
1. 「ある律僧、—になりて子息あまたありけるうち」〈沙石集・三〉

６社会に対する体面やそれに要する経費。
1. 「—うちばに構へ、又ある時は、ならぬ事をもするなり」〈浮・永代蔵・四〉

７この世の生活。財産。暮らし。境涯。
1. 「武州に—ゆたかなる、所の地頭あり」〈沙石集・九〉

類語

関連語

出典：デジタル大辞泉（小学館）

世間のカテゴリ情報

出典：デジタル大辞泉（小学館）

［宗教・思想］の言葉

［仏教・儒教・ヒンズー教など］の言葉

世間の前後の言葉

世間の例文(46)

出典：青空文庫

･･･へ出入する女の針立の世間話から、兵衛は一度広島へ来て後、妹壻の知･･･芥川竜之介「或敵打の話」
･･･た理想屋で、てんで俗世間のことには無頓着だからな。たとえばお前が･･･有島武郎「親子」
･･･るのは神仏である。　世間は、春風に大きく暖く吹かるる中を、一人陰･･･泉鏡花「瓜の涙」

もっと調べる

新着ワード

goo辞書とは

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典（国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など）と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。