おおの‐りんか【大野林火】
[1904〜1982]俳人。神奈川の生まれ。本名、正(まさし)。臼田亜浪(うすだあろう)に学び、俳誌「石楠(しゃくなげ)」に作品を発表。第二次大戦後、俳誌「浜」を創刊し、主宰。句集に「冬青集」「...
おおはし‐おとわ【大橋乙羽】
[1869〜1901]小説家・出版人。山形の生まれ。旧姓、渡部。本名、又太郎。硯友社同人。博文館館主大橋佐平の長女と結婚して、博文館支配人として活躍した。小説「露小袖」、紀行文集「千山万水」など。
おおはし‐とつあん【大橋訥庵】
[1816〜1862]江戸末期の儒学者。江戸の人。日本橋の豪商大橋家の養子。佐藤一斎に学び、朱子学を唱えて、攘夷(じょうい)を主張した。老中安藤信正襲撃を計画して投獄され、獄死。著「闢邪小言(へ...
おおはら‐とみえ【大原富枝】
[1912〜2000]小説家。高知の生まれ。結核による闘病生活のなかで作品を発表し、「ストマイつんぼ」で女流文学賞受賞。「婉という女」で毎日出版文化賞・野間文芸賞受賞。他に「イェルザレムの夜」「...
おおはら‐まごさぶろう【大原孫三郎】
[1880〜1943]実業家・社会事業家。岡山の生まれ。倉敷紡績などの社長を歴任。社会事業に尽力し、大原社会問題研究所・大原農業研究所・倉敷中央病院・大原美術館などを設立した。
おおはら‐まりこ【大原まり子】
[1959〜 ]SF作家。大阪の生まれ。大学在学中に「一人で歩いていった猫」でデビュー。「戦争を演じた神々たち」で日本SF大賞受賞。他に「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」「ハイブリッド・チャ...
おおはら‐ゆうがく【大原幽学】
[1797〜1858]江戸末期の農村指導者。神道・仏教・儒教を学び、下総(しもうさ)国香取郡長部村で村民を指導して村の建て直しを図ったが、幕府の圧力をうけ自殺。彼がつくらせた土地共有組織「先祖株...
おおば‐みなこ【大庭みな子】
[1930〜2007]小説家。東京の生まれ。本名、美奈子。アラスカの風土を背景に描いた「三匹の蟹(かに)」で芥川賞受賞。他に「がらくた博物館」「寂兮寥兮(かたちもなく)」「啼(な)く鳥の」「海に...
おおばやし‐のぶひこ【大林宣彦】
[1938〜2020]映画監督。広島の生まれ。自主映画・テレビコマーシャルの制作を経て、恐怖映画「HOUSE ハウス」を監督し、商業映画に進出。「青春デンデケデケデケ」で芸術選奨受賞。代表作は、...
おおひら‐まさよし【大平正芳】
[1910〜1980]政治家。香川の生まれ。外相・蔵相などを経て、昭和53年(1978)首相。2年後不信任案可決で衆議院を解散、総選挙中に死去。→鈴木善幸