ふじわら‐の‐くすこ【藤原薬子】
[?〜810]平安初期の女官。種継の娘。娘が平城天皇の妃だったことから天皇の寵愛を受けたが、天皇譲位後、兄仲成らと嵯峨天皇を廃して平城上皇の復位を企て、失敗して自殺。→薬子の変
ふじわら‐の‐ふじふさ【藤原藤房】
[1295〜?]南北朝時代の後醍醐天皇の側近。宣房(のぶふさ)の子。元弘の変で天皇を奉じて笠置山に逃れたが、捕らえられて常陸(ひたち)へ配流。のち、建武政府の恩賞方筆頭となったが、行賞の不公正な...
ふじわら‐の‐もとつね【藤原基経】
[836〜891]平安前期の公卿。諡号(しごう)、昭宣公。通称、堀河太政大臣。叔父良房の養子となり、応天門の変で伴善男を失脚させ、また、光孝・宇多両天皇を擁立して最初の関白となり、娘温子を女御と...
ふじわら‐の‐よしふさ【藤原良房】
[804〜872]平安前期の公卿。冬嗣の二男。通称、白河殿・染殿。嵯峨天皇の皇女潔姫を迎え、娘明子(あきらけいこ)を文徳天皇の妃とし、人臣で初の太政大臣。また、応天門の変後、摂政となった。「続日...
ふんや‐の‐わたまろ【文室綿麻呂】
[765〜823]平安初期の公卿。弘仁元年(810)薬子(くすこ)の変で上皇方について捕らえられたが、のちに許され、坂上田村麻呂とともに蝦夷(えぞ)征討で武功をあげた。
フーシェ【Joseph Fouché】
[1759〜1820]フランスの政治家。革命期には反革命派を弾圧。のちテルミドールの反動に加担。総裁政府・ナポレオン時代・王政復古の間は警察大臣として権勢をふるった。「変節の政治家」として有名。
へいぜい‐てんのう【平城天皇】
[774〜824]第51代天皇。在位806〜809。桓武天皇の第1皇子。名は安殿(あて)。中央官制の縮小など政治の刷新に努めたが、病のため嵯峨天皇に譲位。のち、薬子(くすこ)の変で復位をはかった...
ヘーゲル【Georg Wilhelm Friedrich Hegel】
[1770〜1831]ドイツの哲学者。自然・歴史・精神の全世界を、矛盾を蔵しながら、常に運動・変化する、弁証法的発展の過程としてとらえた。また、欲望の体系としての市民社会概念を明らかにした。ドイ...
ほうじょう‐たかとき【北条高時】
[1303〜1333]鎌倉幕府第14代執権。在職1316〜1326。若年で執権となったため政治を乱し、正中の変・元弘の変を招いた。のち、新田義貞に鎌倉を攻められて一族とともに自刃した。
まつもと‐けいどう【松本奎堂】
[1832〜1863]幕末の尊攘派の志士。三河の人。通称、謙三郎。昌平坂学問所に学び、のち大坂に家塾を開いた。中山忠光らと天誅組を組織して大和に挙兵したが、8月18日の政変で賊名を受けて敗死。