あじま‐なおのぶ【安島直円】
[1739〜1798]江戸中期の数学者。出羽新庄藩士の子。号、南山。関(せき)流数学などを学び、円理や方程式などの研究をした。著「不朽算法」はその業績を集大成したもの。
あんねん【安然】
平安前期の天台宗の僧。円仁・遍昭に学び、のちに比叡山五大院に住し、台密(たいみつ)教理を大成。生没年未詳。著「悉曇蔵(しったんぞう)」など。阿覚大師。
いけだ‐きかん【池田亀鑑】
[1896〜1956]国文学者。鳥取の生まれ。東大教授。平安文学、特に源氏物語の文献学的研究に業績がある。著「源氏物語大成」「伊勢物語に就きての研究」など。
いけ‐の‐たいが【池大雅】
[1723〜1776]江戸中期の南画家。京都の人。名は勤(きん)、別号に霞樵(かしょう)など。柳沢淇園(やなぎさわきえん)・祇園南海と交わり、清人の伊孚九(いふきゅう)の画法を学ぶ。日本南画の大...
いさん【潙山】
[771〜853]唐代の禅僧。名は霊祐。百丈懐海(ひゃくじょうえかい)に法を受け、潭州(たんしゅう)潙山に住したので潙山霊祐といわれる。弟子仰山(ぎょうさん)の大成した潙仰(いぎょう)宗の祖。大...
いせ‐さだたけ【伊勢貞丈】
[1718〜1784]江戸中期の有職(ゆうそく)故実家。江戸の人。号、安斎。家学の伊勢流を継ぎ、武家の故実を大成。著「貞丈雑記」「安斎随筆」など。いせていじょう。
いとう‐とうがい【伊藤東涯】
[1670〜1736]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の長子。名は長胤。父の学説を継承、大成させた。著「古学指要」「弁疑録」「操觚字訣(そうこじけつ)」など。
おう‐き【王翬】
[1632〜1717]中国、清初の画家。常熟(江蘇省)の人。字(あざな)は石谷。号は清暉主人・耕煙外史・烏目(うもく)山人など。人物・山水画にすぐれ、南宗画(なんしゅうが)と北宗画を集大成し、画...
おおた‐きんじょう【太田錦城】
[1765〜1825]江戸後期の儒学者。加賀の人。名は元貞。姓は「大田」とも。門弟に教えながら独学し、折衷学派を大成。晩年、加賀前田侯に出仕。著「論語大疏」「九経談」など。
おかざき‐まさむね【岡崎正宗】
鎌倉末期の刀工。相模の人。五郎入道正宗と称する。新藤五国光に師事。相州物の大成者で、沸(にえ)の美の表現にすぐれた。無比の名匠といわれるが有銘の作は少なく、名物「庖丁(ほうちょう)正宗」「日向(...