のりむね【則宗】
鎌倉初期の刀工。備前の人。福岡一文字(いちもんじ)派の祖。後鳥羽院の番鍛冶の一人とされる。「一」の銘を中心(なかご)に切ったので福岡一文字という。現存する作品は御物・国宝・重要文化財に指定されて...
はやし‐まりこ【林真理子】
[1954〜 ]小説家・エッセイスト。山梨の生まれ。コピーライターを経て、現代女性の心理に焦点を当てたエッセーで人気を得る。小説では官能的な恋愛ものを多く手がける。「最終便に間に合えば」「京都ま...
ハルトマン【Nicolai Hartmann】
[1882〜1950]ドイツの哲学者。初め新カント学派に属して認識論を研究したが、フッサールの現象学の影響を受けて存在論を哲学の中心と考えるようになり、独自の批判的存在論を提唱した。著「認識の形...
バルト【Karl Barth】
[1886〜1968]スイスの神学者。弁証法神学の創唱者の一人。神の啓示を神学の中心問題とし、聖書的福音主義を唱え現代神学に大きな影響を与えた。著「ロマ書」「教会教義学」など。
ばんけい‐ようたく【盤珪永琢】
[1622〜1693]江戸前期の臨済宗の僧。播磨(はりま)の人。俗姓、菅原。各地を遍歴し、郷里に竜門寺を創建。だれもが不生(ふしょう)の仏心をもつという不生禅を唱えた。勅諡(ちょくし)号、仏智弘...
ひしだ‐しゅんそう【菱田春草】
[1874〜1911]日本画家。長野の生まれ。本名、三男治(みなじ)。岡倉天心・橋本雅邦の薫陶を受け、日本美術院創立に参加。横山大観らと朦朧(もうろう)体といわれる描法を試みるなど、日本画の革新...
ひの‐そうじょう【日野草城】
[1901〜1956]俳人。東京の生まれ。本名、克修(よしのぶ)。新興俳句運動の中心として無季を主張、連作を実践した。句集「花氷」「青芝」など。
ひむろ‐さえこ【氷室冴子】
[1957〜2008]小説家。北海道の生まれ。本名、碓井小恵子(うすいさえこ)。大学在学中に「さようならアルルカン」でデビュー。1980年代を中心に、少女向け小説で活躍した。他に「なんて素敵にジ...
ビスコンティ【Luchino Visconti】
[1906〜1976]イタリアの映画監督・舞台演出家。ミラノの貴族出身。ネオレアリズモから出発し、のち没落貴族の心象を投影した重厚で耽美(たんび)的な世界を描いた。作「夏の嵐」「ベニスに死す」など。
ピュロン【Pyrrhōn】
[前360ころ〜前270ころ]古代ギリシャの哲学者。懐疑派の祖。人間の生活理想は心を乱されない静けさ(アタラクシア)にあり、そのためにはあらゆる真偽善悪の判断を中止(エポケー)しなければならない...