あべ‐こうぼう【安部公房】
[1924〜1993]小説家・劇作家。東京の生まれ。本名、公房(きみふさ)。前衛的手法で現代文学に新生面を開いた。小説「砂の女」「他人の顔」「燃えつきた地図」、戯曲「友達」など。
おおえ‐の‐まさふさ【大江匡房】
[1041〜1111]平安後期の学者・歌人。匡衡(まさひら)の曽孫。博学で有職故実に詳しく、後三条・白河・堀河天皇の侍読(じとう)をつとめた。著「江家次第(ごうけしだい)」、日記「江記」、説話集...
さん‐ぼう【三房】
名前に「房」の字を持つ、学問・和歌に秀でた三人の称。平安時代の藤原伊房(ふじわらのこれふさ)・藤原為房・大江匡房(おおえのまさふさ)。また、鎌倉末期から南北朝時代の吉田定房・藤原宣房(万里小路宣...
しゅんじょう‐ぼう【俊乗房】
重源(ちょうげん)の号。
のぶふさ【信房】
鎌倉前期の刀工。備前の人。後鳥羽院番鍛冶をつとめて延房とも銘した。同名の刀工が数名いる。生没年未詳。
ふじわら‐の‐これふさ【藤原伊房】
[1030〜1096]平安中期の公卿・書家。行成の孫。世尊寺流書道に巧みで、「北山抄」「十五番歌合」などの筆者といわれる。
ふじわら‐の‐のぶふさ【藤原宣房】
[1258〜?]鎌倉末期の公卿。別名、万里小路(までのこうじ)宣房。後醍醐天皇の厚遇を受け、吉田定房・北畠親房とともに、後(のち)の三房(さんぼう)と称された。のち出家。日記「万一記(まんいつき...
ほうじょう‐ときふさ【北条時房】
[1175〜1240]鎌倉前期の武将。時政の三男。義時の弟。承久の乱に北条泰時とともに上洛し、鎮定に当たった。のち、鎌倉に帰り、泰時を助けて執権政治の基礎を固めた。
みなもと‐の‐もろふさ【源師房】
[1008?〜1077]平安中期の公卿。村上天皇の皇子具平(ともひら)親王の子。源の姓を賜り、臣籍に降下。村上源氏の祖。土御門(つちみかど)右大臣と称された。のち太政大臣となったが、即日死去。詩...
よしだ‐さだふさ【吉田定房】
[1274〜1338]鎌倉後期・南北朝時代の公卿。後宇多天皇・後醍醐天皇の信任が厚く、また、幕府とも親しく、元弘の変では事前に通報し、その後も南朝・北朝の間を出入りした。北畠親房・藤原宣房ととも...