しん‐なんぴん【沈南蘋】
中国、清代の画家。呉興(浙江(せっこう)省)の人。名は詮。字(あざな)は衡之。写生画風による色彩豊かな花鳥画を描いた。享保16年(1731)長崎に来航、2年間滞在し、日本の花鳥画に影響を与えた。...
じく‐ほうらん【竺法蘭】
中国に初めて仏教を伝えたといわれるインドからの渡来僧。後漢の明帝の時、洛陽白馬寺に住し、四十二章経などを漢訳した。生没年未詳。
じょうけい【定慶】
鎌倉時代の慶派の仏師。 大仏師法師定慶。鎌倉前期に活躍。作、興福寺東金堂の維摩居士(ゆいまこじ)像、同寺の梵天・帝釈天像など。生没年未詳。 肥後法眼定慶。鎌倉前期から中期に活躍。作、大報恩寺...
じょうしゅん【成俊】
南北朝時代の学僧。万葉集を研究して、定家仮名遣いの誤りを指摘、歴史的仮名遣いの基礎をつくった。生没年未詳。
じょ‐き【徐熙】
中国五代南唐の画家。鐘陵(江西省)の人。花鳥画をよくし、墨の濃淡を主体に淡彩を添える手法により、孫(一説には子)の徐崇嗣(じょすうし)とともに徐氏体の創始者とされる。生没年未詳。
じょせつ【如拙】
室町時代の画僧。相国寺の僧で周文の師と伝える。初期水墨画壇の中心人物の一人。代表作「瓢鮎(ひょうねん)図」。生没年未詳。
すが‐せんすけ【菅専助】
江戸後期の浄瑠璃作者。京都の人。人形浄瑠璃の衰退期に、主に豊竹座のために筆をとり、新風を吹きこんだ。作「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」など。...
すぎやま‐たんごのじょう【杉山丹後掾】
江戸前期の古浄瑠璃の太夫。江戸浄瑠璃の祖。京都の人といわれる。通称、七郎左衛門。滝野検校(けんぎょう)に学び、江戸に出て操り芝居を興行。承応元年(1652)受領して「天下一」の称を冠せられた。生...
すけざね【助真】
鎌倉中期の刀工。備前の人。一文字派に属し、徳川家康秘蔵の太刀が日光東照宮に伝わる。生没年未詳。
すけひら【助平】
平安末期の備前の刀工。高平・包平(かねひら)とともに三平(さんぴら)とよばれた。生没年未詳。