かくばん【覚鑁】
[1095〜1144]平安後期の真言宗の僧。肥前の人。新義真言宗の開祖。また、伝法院流の祖。諡号(しごう)は興教大師。高野山に大伝法院・密厳院などを建立し、金剛峰寺とともに座主を兼ねたが、一山の...
きょううん【慶運】
[?〜1369ころ]南北朝時代の歌人。法印。僧浄弁の子。頓阿・兼好・浄弁とともに、和歌の四天王といわれた。家集に「慶運法印集」がある。けいうん。
キルヒホッフ【Gustav Robert Kirchhoff】
[1824〜1887]ドイツの物理学者。定常電流に関するキルヒホッフの法則を発見、次いでブンゼンとともに分光分析を研究し、黒体概念を導入して熱放射の輻射能(ふくしゃのう)に関する法則を確立。弾性...
クラウジウス【Rudolf Julius Emanuel Clausius】
[1822〜1888]ドイツの物理学者。理論物理学を専攻。熱力学の第二法則を定式化し、はじめてエントロピーの概念を確立した。著「熱力学論」など。→熱力学の法則
グナイスト【Rudolf von Gneist】
[1816〜1895]ドイツの法学者・政治家。イギリス憲政史の研究家で、ドイツ立憲君主制の確立に貢献。明治憲法制定の際、渡欧した伊藤博文らに憲法学・行政学を講じた。
たなべ‐はじめ【田辺元】
[1885〜1962]哲学者。東京の生まれ。京大教授。新カント学派の影響をうけて科学批判を展開。また、ヘーゲルの観念弁証法とマルクスの唯物弁証法とを研究・批判し、独自の絶対弁証法を提唱。著「科学...
たんご‐の‐つぼね【丹後局】
[?〜1216]鎌倉初期、後白河法皇の寵姫(ちょうき)。本名、高階栄子(たかしなえいし)。法皇の没後、その娘宣陽門院に譲られた所領(長講堂領)を背景に院政の陰の実力者として力をふるった。
どうしょう【道昭】
[629〜700]飛鳥(あすか)時代の法相(ほっそう)宗の僧。河内(かわち)の人。入唐して玄奘(げんじょう)に学び、帰国後、元興寺に禅院を建立し、初めて法相宗を伝えた。遺命により日本最初の火葬に...
ボアソナード【Gustave Émile Boissonade】
[1825〜1910]フランスの法学者。明治6年(1873)日本政府の招きで来日し、法学教育・法典編纂に当たり、刑法・民法を起草。同28年に帰国。著「日本民法草案」。
ボルツマン【Ludwig Boltzmann】
[1844〜1906]オーストリアの理論物理学者。気体分子運動論を研究し、エントロピーの増大は単なる力学的法則ではなく確率的法則であることを明らかにして、統計力学の基礎を作った。