おう‐ようめい【王陽明】
[1472〜1528]中国、明代の思想家。余姚(よよう)(浙江省)の人。名は守仁。字(あざな)は伯安。陽明は号。諡(おくりな)は文成。宸濠(しんごう)の乱を平定した功により、新建伯に封ぜられた。...
かがわ‐かげき【香川景樹】
[1768〜1843]江戸後期の歌人。鳥取の人。号、桂園。香川景柄(かげもと)、小沢蘆庵に師事。賀茂真淵(かものまぶち)らの古代尊重主義に反対、純粋感情を重んじる桂園派を打ち立てた。著に歌集「桂...
かとう‐えなお【加藤枝直】
[1693〜1785]江戸中期の国学者・歌人。伊勢の人。本姓は橘(たちばな)。千蔭(ちかげ)の父。号、南山・芳宜園(はぎぞの)。江戸に出て南町奉行の与力となり、賀茂真淵(かものまぶち)に学んだ。...
かとう‐ちかげ【加藤千蔭】
[1735〜1808]江戸中期の歌人・国学者。江戸の人。本姓は橘(たちばな)氏で、枝直(えなお)の子。号、朮園(うけらぞの)・芳宜園(はぎぞの)。町奉行所吟味方を務めながら、賀茂真淵(かものまぶ...
かとう‐うまき【加藤美樹】
[1721〜1777]江戸中期の国学者・歌人。江戸の人。本姓は河津。号、静廼舎(しずのや)。名は宇万伎(うまき)とも書く。幕臣として務め、賀茂真淵(かものまぶち)に学んだ。弟子に上田秋成がいる。...
かとり‐なひこ【楫取魚彦】
[1723〜1782]江戸中期の国学者・歌人。下総(しもうさ)の人。本姓は伊能。号、青藍。賀茂真淵(かものまぶち)に学び、万葉調の歌を詠み、歴史的仮名遣いを研究。著「古言梯(こげんてい)」「続冠...
かんぜ‐もとあきら【観世元章】
[1722〜1774]江戸中期の能役者。シテ方観世流15世宗家。左近と称す。田安宗武・賀茂真淵らの協力を得て、謡曲の詞章を大改訂した「明和改正謡本」を刊行。
たかみ‐じゅん【高見順】
[1907〜1965]小説家。福井の生まれ。本名、高間芳雄。プロレタリア文学運動に参加、検挙されて転向。鋭敏な感覚で、弧立した知識人の姿を描き出す。晩年は日本近代文学館の開設に尽力。小説「故旧忘...
たけべ‐あやたり【建部綾足】
[1719〜1774]江戸中期の読本(よみほん)作者・俳人・国学者・画家。津軽弘前の人。本名、喜多村久域(きたむらひさむら)。俳号、涼袋。画号、寒葉斎。賀茂真淵の門人。江戸で俳諧を業としたが、の...
だいどうじ‐ゆうざん【大道寺友山】
[1639〜1730]江戸前期の兵法家。山城の人。名は重祐(しげひろ)。通称、孫九郎。北条氏長・山鹿素行に兵法を学び、越前の松平家などに仕えた。著「岩淵(がんえん)夜話」「武道初心集」など。