きだ‐げん【木田元】
[1928〜2014]哲学者。山形の生まれ。中央大教授。ハイデッガー研究の第一人者として知られるほか、メルロ=ポンティの翻訳を数多く手がけた。著「現象学」「哲学と反哲学」「闇屋になりそこねた哲学...
きだ‐みのる
[1895〜1975]小説家。鹿児島の生まれ。本名、山田吉彦。パリ大学で古代社会学を学び、独自の文明批評を展開した。著「気違い部落周游紀行」「道徳を否む者」、共訳に「昆虫記」など。
キーン【Donald Lawrence Keene】
[1922〜2019]日本文学研究者。米国の生まれ。古典から近代文学に及ぶ、日本文学の研究・翻訳に尽力。特に、海外への日本文学紹介に大きな業績を残した。平成24年(2012)に日本国籍を取得。通...
たにかわ‐しゅんたろう【谷川俊太郎】
[1931〜 ]詩人。東京の生まれ。哲学者谷川徹三の子。昭和27年(1952)、初の詩集「二十億光年の孤独」で脚光を浴びる。以降、詩作のほか劇作、作詞、評論、海外児童文学の翻訳などで幅広く活躍。...
ツルゲーネフ【Ivan Sergeevich Turgenev】
[1818〜1883]ロシアの小説家。人道主義に立って社会問題を取り上げる一方、叙情豊かにロシアの田園を描いた。二葉亭四迷の訳で早くから日本に紹介された。作「猟人日記」「ルージン」「父と子」など...
ネルバル【Gérard de Nerval】
[1808〜1855]フランスの詩人・小説家。ロマン主義の運動に参加。のち狂気の発作に苦しみつつ、夢と幻想の世界を作品化したが自殺。詩集「幻想詩集」、短編集「火の娘たち」、翻訳「ファウスト」など。
ひらい‐しょうびん【平井照敏】
[1931〜2003]俳人・フランス文学者。東京の生まれ。本名、照敏(てるとし)。はじめ詩人として活動。のち俳句に転じ、加藤楸邨(しゅうそん)に師事。俳誌「槙(まき)」を創刊、主宰。評論「かな書...
フェート【Afanasiy Afanas'evich Fet】
[1820〜1892]ロシアの詩人。芸術至上主義を掲げ、自然の一瞬の美をとらえた作品を残した。詩集「夕べの灯」、回想記「わが回想」、ショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」の翻訳がある。
みき‐たく【三木卓】
[1935〜2023]小説家・詩人。東京の生まれ。本名、富田三樹(みき)。「鶸(ひわ)」で芥川賞受賞。「小噺集」で芸術選奨。他に小説「震える舌」「路地」「裸足と貝殻」、詩集「東京午前三時」「わが...
みとみ‐くちは【三富朽葉】
[1889〜1917]詩人。名は「きゅうよう」とも。長崎の生まれ。本名、義臣。フランス近代詩を研究、象徴詩や訳詩を発表した。犬吠埼(いぬぼうさき)で溺死。「三富朽葉詩集」がある。