ますほ‐ざんこう【増穂残口】
[1655〜1742]江戸中期の神道家・国学者。豊後(ぶんご)の人。僧から還俗後、京都に出て神職となり、著述・講釈によって通俗神道を広めた。著「神路の天引草」「艶道通鑑」など。
マッカラーズ【Carson McCullers】
[1917〜1967]米国の小説家。長編小説「心は孤独な狩人」で作家デビュー。米国南部を舞台に、社会から阻害された人物を描いた作品で知られる。作「結婚式のメンバー」「悲しき酒場の唄」など。
まつした‐ぜんに【松下禅尼】
北条時氏の妻。経時・時頼らの母。安達景盛の娘。手ずから障子の切り張りをして、子の時頼に質素倹約の手本を示したという徒然草にみえる逸事で有名。生没年未詳。
まつなが‐せきご【松永尺五】
[1592〜1657]江戸初期の儒学者。京都の人。貞徳の子。名は昌三。字(あざな)は遐年(かねん)。藤原惺窩(ふじわらせいか)の高弟。京都に講習堂を開き、門下から木下順庵・貝原益軒らを出した。著...
まつなが‐ていとく【松永貞徳】
[1571〜1654]江戸初期の俳人・歌人・歌学者。京都の人。尺五(せきご)の父。名は勝熊。別号、長頭丸(ちょうずまる)・逍遊軒など。和歌を細川幽斎に、連歌を里村紹巴(さとむらじょうは)に学ぶ。...
まつもと‐じいちろう【松本治一郎】
[1887〜1966]社会運動家・政治家。福岡の生まれ。水平社運動に参加し、大正14年(1925)全国水平社委員長、のち社会大衆党から衆議院議員に当選。第二次大戦後、部落解放全国委員会(のちの部...
まつもと‐りょうじゅん【松本良順】
[1832〜1907]西洋医学者。江戸の人。字(あざな)は子良。号は蘭疇(らんちゅう)。佐藤泰然の次男。幕命により長崎でポンペに学び、江戸に戻ってから医学所頭取。のち明治新政府の初代陸軍軍医総監...
まつら‐さよひめ【松浦佐用姫】
伝説上の人物で、肥前の松浦に住んでいたという女性。任那(みまな)救援途中の大伴金村の子狭手比古(さでひこ)と契り、離別のとき、領布振(ひれふり)の峰(鏡山)から領布を振って別れを惜しみ、そのまま...
まなせ‐どうさん【曲直瀬道三】
[1507〜1594]室町後期・安土桃山時代の医者。京都の人。名は正盛。字(あざな)は一渓。足利学校に学び、田代三喜に中国医学を学んで、日本医学中興の祖とされる。将軍足利義輝や豊臣秀吉らの信任を...
まなべ‐あきふさ【間部詮房】
[1667〜1720]江戸中期の側用人(そばようにん)。6代将軍徳川家宣の寵愛を受け、小姓から上野(こうずけ)高崎5万石の城主に昇進。新井白石とともに正徳の治を指導した。