マルコ【Markos】
新約聖書「マルコによる福音書」の著者とされる人物。エルサレムで生まれ、ペテロ・パウロに従い宣教活動をした。新約聖書には「マルコと呼ばれるヨハネ」と記されている。ヨハネはヘブライ語名。生没年未詳。
まんせい【満誓】
奈良前期の僧・歌人。俗名、笠朝臣麻呂(かさのあそみまろ)。養老5年(721)出家し、元正天皇の命により筑紫の観世音寺を造立。大宰帥(だざいのそち)となった大伴旅人と親交があり、沙弥(さみ)満誓・...
みつただ【光忠】
鎌倉中期、備前国長船(おさふね)の刀工。長船派の祖。作風は豪壮・華麗で、刃文は丁子(ちょうじ)。その作に織田信長が愛用した「燭台切光忠」などがある。生没年未詳。
みつよ【光世】
平安末期、筑後の刀工。典太(てんだ)と称す。法名は元真。三池に住んだので、その一派を三池派という。作風は豪壮で、室町将軍家以来の重宝である「大典太」などの作がある。生没年未詳。
みなぶち‐の‐しょうあん【南淵請安】
飛鳥(あすか)時代の学問僧。漢(あや)氏の出身。小野妹子に随行し、隋に留学。帰国後、中大兄皇子・中臣鎌足らに儒学を教授。みなみぶちのしょうあん。生没年未詳。
みなみむら‐ばいけん【南村梅軒】
室町後期の儒学者。周防(すおう)の人。天文年間(1532〜1555)の末、土佐に行き、吉良宣経(きらのぶつね)に仕えて朱子学を説いた。土佐南学の祖とされる。生没年未詳。
みなもと‐の‐ちかゆき【源親行】
鎌倉前期の歌学者。光行の子。法名、覚因。鎌倉幕府和歌所の奉行。父とともに源氏物語(河内本)を校訂し、完成させた。万葉集も校訂。著「原中最秘抄」など。生没年未詳。
みねざき‐こうとう【峰崎勾当】
江戸後期の地歌・箏曲(そうきょく)の演奏家・作曲家。天明・寛政(1781〜1801)ごろに大坂で活躍。「雪」「袖香炉」「越後獅子」などの名曲を作曲した。生没年未詳。
みぶ‐の‐ただみね【壬生忠岑】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。古今集の撰者の一人。温和で機知に富む歌風で知られる。著「和歌体十種」、家集「忠岑集」。生没年未詳。
みまし【味摩之】
飛鳥(あすか)時代、日本に伎楽を伝えたとされる百済(くだら)の人。推古天皇20年(612)に渡来し、大和の桜井で少年たちに伎楽を教えたという。生没年未詳。