たとえる/なぞらえる/見なす/見たてる/擬する の解説 - 小学館 類語例解辞典

たとえる/なぞらえる/見なす/見たてる/擬する の共通する意味

あるものを、他のものを借りて表現する。

英語表現 to compare (to)

国語辞書で調べる たとえる なぞらえる 見なす 見たてる 擬する

たとえる/なぞらえる/見なす/見たてる/擬する の使い方

たとえる 【ア下一】
▽人生を旅にたとえる ▽あの人を花にたとえるならばバラだ ▽たとえようもない美しさ
なぞらえる 【ア下一】
▽人生を登山になぞらえて語る ▽名勝になぞらえて造った庭
見なす 【サ五】
▽挙手がなければ賛成と見なす ▽彼らは遭難したものと見なす
見たてる 【タ下一】
▽風に舞う花びらを雪に見たてる ▽立ち木を人間に見たてる
擬する 【サ変】
▽自分を大作家に擬する ▽次期会長に擬せられる

たとえる/なぞらえる/見なす/見たてる/擬する の使い分け

「たとえる」は、Aをわかりやすく説明するために、相手も知っているBを引き合いに出す意。
「なぞらえる」は、Aを、共通点があると思われるBと同列においてくらべる意。また、手本とするものを決めてそれに似せる意にもいう。
「見なす」は、見て判定する意。事実がそうであってもなくても、AをBだと判断する意。
「見たてる」は、Aを、本来はまったく異なるBだと仮想する意。また、「洋服を見たてる」「名医に見たててもらう」のように、見て選び定める意、見て鑑定したり診断したりする意にもいう。
「擬する」は、AはBではないのに、あたかもBであるかのように扱ったり、Bにあらかじめ当てはめたりする意。また、「空海の書体に擬する」「短刀を胸に擬する」のように、まねる意、物を他のものにあてがう意にも用いる。
「見なす」のみ「AをBと…」の形で用い、他は「AをBに…」の形で用いる。

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たとえる/なぞらえる/見なす/見たてる/擬する の類語 - 日本語ワードネット

見なす の類語

真実であるあるいは事実であると取る; 確認または証明なしで受け入れる の意

特に不確かであるか仮の根拠で信じる の意

そのようにみなすまたは、考慮する の意

信念または見解として覚えておく、または伝える の意

推測を表現する の意

見たてる の類語

診断分析で問題か病気の性質を決定するあるいは識別する の意

医学分析の対象とされる の意

同じで、同等でまたは類似している物として考えるまたは述べる の意

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