を通して(をとおして) の類語・言い換え
ブックマークへ登録によって/で/でもって/をもって/を通して の共通する意味
動作の主体・仲介・手段・根拠・原因を表わす。
によって/で/でもって/をもって/を通して の使い方
によって/で/でもって/をもって/を通して の使い分け
- 1
- 「によって」は、??受身の動詞が表わす動作の主体(仲介者)、??手段・方法・材料・仲介物、??現象や判断の拠りどころ(根拠)、??由来・原因、を表わすが、??以外は格助詞「で」で言い換えることができる。??の中でも、「新聞紙で蜂をたたいた」のように、何かを行う際に一時利用するにすぎない媒介的な道具類には、「によって」は使えない。「ボールペンによって書く」と言えないのと同様である。
- 2
- 「電話によってのいやがらせ」は、「電話によるいやがらせ」の方が一般的。「新内閣による改革政治」「集中豪雨による被害」なども同じ。
- 3
- 「によって」と同じように「により」も使われるが、書き言葉に多く見られる。「都合により欠席いたします」
- 4
- 「でもって」「をもって」は、手段・方法・材料・仲介物・根拠などを表わす。最も広く一般的に用いられる「によって」にくらべると、「をもって」はかなり改まった感じを与え、普通の会話などには使えない。「でもって」は格助詞「で」を強めた表現。「でもって」と「によって」は、ほぼ入れ換えが可能だが、「でもって」の場合は「新聞紙でもって蜂をたたく」のような媒介的な道具類にも使える点が違う。
- 5
- 「をもって」には、「今日の医学をもってしても治療法のない難病」「君の学力をもってすれば入れない大学はない」のような、「をもってしても」「をもってすれば」といった、ほかには見られない用法がある。
- 6
- 「を通して」は、人物や物事を仲立ちとして何かを行うことを表わす表現で、「によって」より間接的である。…を経由して、…を手段として、の意味になる場合もある。
によって/で/でもって/をもって/を通して の関連語
- によると・によれば
- 情報の出所を明らかにするときに使う。文末が伝聞を示す「という(ことだ)」「と言われている」「そうだ」などになることが多い。「老人の語るところによると、このあたりには古い言い伝えが沢山あるそうだ」「天気予報によれば、この週末は天気に恵まれるという」
- を通じて
- 「を通して」の類似表現だが、使用範囲がやや狭い。「大使館を通じて現地の情報を得た」「書物を通じての知識だけで現実を知らない」
- につき
- 理由を表わす表現で、通知文、掲示物などによく使われる。一種の決まり文句になっていて、文語的で改まった印象を与えるため、会話には用いられない。「店内改装につき八月まで休業いたします」「標記の件につき討議致したく…」
- にして
- 「一日」「一言」などの最低限を表わす語を受けて強調する表現で、文語的・慣用的である。「ローマは一日にして成らず」「私なら一言にして答えることができる」
によって/で/でもって/をもって/を通して の類語対比表
法律…罰せられる | 図鑑…「蜂」を調べた | 新聞紙…蜂をたたいた | 古代人…描かれた壁画 | 知り合い…就職口を探す | |
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によって | ○ | ○ | - | ○ | - |
で | ○ | ○ | ○ | - | - |
でもって | ○ | ○ | ○ | - | - |
をもって | ○ | - | - | - | - |
を通して | - | - | - | - | ○ |
参照
で⇒が/で/に/から/の・で/に/を・において/にあって/で/にあたって/に際し(て)/(の)折に・で/から・で/から/に・に/で・で・で/をもって/でもって でもって⇒として/でもって/をもって・で/をもって/でもって をもって⇒として/でもって/をもって・で/をもって/でもって を通じて⇒に至るまで/に(へ)かけて/にわたって/を通じて につき→について/に関して/をめぐって/に対して・について/につき/に対して にして→において/にあって/で/にあたって/に際し(て)/(の)折に
カテゴリ
#助詞・助動詞