に の解説 - 小学館 類語例解辞典

に の意味

動作・作用の行われる時を表わす。

に の使い方

▽三時に駅で待ち合わせた ▽一九五五年に彼は生まれた ▽六時に門が閉まる ▽入学式は四月一日に行う ▽三年後に竣工の予定 ▽昼ごろ(に)学校に行く

に の補足

◇(1)動作や作用の行われる時は、時を表わす名詞に「に」をつけていう場合と、「本日決定した」のように、「に」をつけない(格助詞なし)でいう場合とがある。(2)「に」がつくのは、「…年」「~月…日」「…曜日」「~時…分」などのように、いつであるかがはっきりと定まっている、特定の一時点を表わす名詞の場合である。(3)「今日」「明日」「昨日」「今朝」「今晩」「昨夜」「来週」「先月」「去年」「現在」「将来」「最近」などのように、話している時を基準として、いつであるかが定まり、時間的にも幅のあるような名詞の場合には、「に」をつけないでいう。「明日来ます」「今朝雨が降った」(4)「昼」「深夜」「明け方」「暮れ」「…頃」「…前」、あるいは季節などのように、いつ頃からいつ頃までをさすのかが必ずしもはっきりしないような名詞では、「に」をつけてもつけなくてもいうことができる。また、「…(の)間」「…年間」などのような名詞では、「に」をつけたときとつけないときとでは意味が異なってくる。たとえば、「昼休みの間宿題をやった」では、昼休み中に動作を行ったことは確かだが、昼休み全部を使ったわけではない。それに対して、「昼休みの間 宿題をやった」では、昼休みの間中ずっと動作を続けていたことになる。これも、時点を問題にする「に」と、時間的な幅を認める助詞なしとの違いからくる。