うち‐なび・く【打ち^×靡く】

の解説

［動カ四］

1. １ 草や髪などが、風になびく。

   1. 「穂先の蘇枋 (すはう) にいと濃きが、朝霧にぬれて—・きたるは」〈枕・六七〉

1. ２ 人が横になる。

   1. 「うつせみの世の人なれば—・き床に臥 (こ) い伏し」〈万・三九六二〉

1. ３ 強くひきつけられる。

   1. 「今更に何をか思はむ—・き心は君に寄りにしものを」〈万・五〇五〉

［動カ下二］攻めて服従させる。

1. 1. 「其の勢すでに七百余騎、国中を—・け」〈太平記・三〉

うち‐なびく【打ち^×靡く】

の解説

［枕］茂った春の草木がなびく意から、「草」「春」にかかる。

• 「—草香 (くさか) の山を夕暮れに」〈万・一四二八〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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