うこうしゅんすう【禹行舜趨】
うわべをまねるだけで実質が伴っていないたとえ。聖天子とされる禹や舜の表面上の行動だけをまねして、実質的な聖人の徳を備えていないこと。禹のように歩き舜のように走って、聖人をまねるだけで実質がない意から。▽「禹」は舜に位を禅譲されて夏王朝の開祖となり、「舜」は尭ぎょうから天子の位を禅譲されたとされる人。いずれも中国古代伝説上の聖天子。「趨」は走る意。
うこさべん【右顧左眄】
右を見たり左を見たりして、ためらい迷うこと。また、まわりの情勢や周囲の思惑・意見を気にして、なかなか決断できないでいること。▽「顧」は気にかけて振り返る、気になって見る意。「眄」は気にかけて流し目でちらりと見ること。「左眄右顧さべんうこ」ともいう。