ひはつえいかん【被髪纓冠】
非常に急いでいること。たいへん急いで行動すること。▽「被髪」は髪を被こうむる意で、振り乱した髪の毛が頭にかぶさること。「纓冠」は冠のひもを結ぶ意。髪を振り乱したまま髪を束ねずに冠のひもを結ぶことから。
ひはつぶんしん【被髪文身】
異民族の野蛮な風俗のこと。▽「被髪」は髪を結ばず振り乱したさま。「文身」はからだに入れ墨をする意。
ひふんこうがい【悲憤慷慨】
運命や社会の不正などを憤って、悲しみ嘆くこと。▽「悲憤」は悲しみ憤ること。「慷慨」は「憤慨」と同じ。憤り嘆く意。「慷慨悲憤こうがいひふん」ともいう。
ひぼうちゅうしょう【誹謗中傷】
[名](スル)根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること。
ひゃくせんきかい【百川帰海】
多くの離ればなれになっているものが、一か所に集まること。また、人心や大勢が向かうところ。多くの人々の気持ち・考えが一致すること。▽「百川」はあらゆる川。すべての川が最終的には海に注ぎ込む意から。「百川ひゃくせん海うみに帰きす」と訓読する。
ひゃくせんひゃくしょう【百戦百勝】
どんな戦いにも、戦えば必ず勝つこと。戦うたびに勝つこと。▽中国の兵法家孫子は、百戦百勝することは必ずしも最高によいことではなく、戦わないで敵に勝つことこそが、最高の策であるとした。
ひゃくにんひゃくよう【百人百様】
人は、めいめいがそれぞれ違った考え方ややり方をするということ。百人いれば、百種類のありさま・すがた・かたちがあるという意。▽「百」は数の多いこと。「様」はすがた・ありさまの意。
ひゃくはちぼんのう【百八煩悩】
人間が過去・現在・未来にわたって経験する多くの心の迷いや苦しみのこと。▽「煩悩」は仏教用語で、人間の心身をわずらわし悩ませる迷いの心の意。それが全部で百八種類あるという。
ひゃくれんせいこう【百錬成鋼】
いくたびも心身を鍛錬することによって、はじめて立派な人物になるのだということ。また、意志などが強固なことのたとえ。▽「百錬」は何度も鍛える、鍛えに鍛えること。「成鋼」は鋼はがねになる意。鋼は錬成に錬成してやっとできるものだという意から。「百錬ひゃくれん鋼こうを成なす」と訓読する。「錬」は「煉」とも書く。
ひゃっかせいほう【百花斉放】
学問・科学・文化・芸術活動などが、自由にまた活発に行われること。いろいろな花が一斉に咲き開く意から。中国共産党のスローガンの一つ。▽「百花」は種々の花、「放」は開く意で、「斉放」は一斉にそろって咲くこと。