うきせいこう【雨奇晴好】
⇒ せいこううき(晴好雨奇)
うぞうむぞう【有象無象】
数は多いが、種々雑多なくだらない人や物。ろくでもない連中のこと。多くの人々を卑しめていう。また、形があるものも、ないものもすべて。有形無形のすべて。▽もと仏教語。「象」はかたちの意。
えいえいむきゅう【永永無窮】
いつまでも永遠に果てることなく続くさま。長く続いてきわまりないさま。時の果てしなく長いたとえ。▽「永永えいえいとして窮きわまり無なし」と訓読する。
えいきゅうふへん【永久不変】
いつまでも果てしなく続いて変わらないこと。
えんとういっかつ【鉛刀一割】
鉛でできた切れ味の悪い刀でも、一度は物を断ち切ることができる意から、凡庸な人でも時には力を発揮できるときがあるたとえ。多くは自分の微力を謙遜けんそんしていう語。また、一度用いると二度と使えないことから、一度しか使えず二度と役に立たないことのたとえ。
かいかつてんくう【海闊天空】
海や空がきわまりなく広がっていること。人の気性で心が広々として度量が大きく、何のわだかまりもないたとえ。また、言葉や発想などが限りなく広がるたとえ。▽「海闊」は大海が広々としていること。「天空」は空がからりと晴れ上がってどこまでも広いこと。「闊」は「濶」とも書く。「天空海闊てんくうかいかつ」ともいう。
かいとうかんめん【改頭換面】
表面は変わったようでも内実は変わらないことのたとえ。古い顔が新しい顔に変わり改まる意から。▽「頭こうべを改あらため面めんを換かう」と訓読する。
かかくのあらそい【蝸角之争】
どうでもいいような、つまらないことで争うことのたとえ。
かんじょういにゅう【感情移入】
自然の風物や芸術作品に対して自分の感情を投射し、それと一体になること。一九世紀末にリップスらが提唱した美学における根本概念。転じて、一般に感情や思い入れなどを対象物に投影する意でも用いる。
がいじゅうないごう【外柔内剛】
外見は穏やかでやさしそうだが、心の中は何事にも左右されない強い意志をもっていること。外見は弱々しく見えるが、案外気の強いことにもいう。▽「柔」は穏やかなこと。おとなしいこと。「剛」は意志などが強いこと。「内剛外柔ないごうがいじゅう」ともいう。