ひゃくにんひゃくよう【百人百様】
人は、めいめいがそれぞれ違った考え方ややり方をするということ。百人いれば、百種類のありさま・すがた・かたちがあるという意。▽「百」は数の多いこと。「様」はすがた・ありさまの意。
ひゃくはちぼんのう【百八煩悩】
人間が過去・現在・未来にわたって経験する多くの心の迷いや苦しみのこと。▽「煩悩」は仏教用語で、人間の心身をわずらわし悩ませる迷いの心の意。それが全部で百八種類あるという。
ひゃくぶんいっけん【百聞一見】
人の話を何度も聞くよりも、自分の目で一度見て確かめるほうがより真実に近いということ。
ひゃくやくのちょう【百薬之長】
酒をたたえることば。酒はどんな薬よりも効く、最もすぐれた薬であるということ。
ひゃくれんせいこう【百錬成鋼】
いくたびも心身を鍛錬することによって、はじめて立派な人物になるのだということ。また、意志などが強固なことのたとえ。▽「百錬」は何度も鍛える、鍛えに鍛えること。「成鋼」は鋼はがねになる意。鋼は錬成に錬成してやっとできるものだという意から。「百錬ひゃくれん鋼こうを成なす」と訓読する。「錬」は「煉」とも書く。
ひよくれんり【比翼連理】
男女の情愛の、深くむつまじいことのたとえ。相思相愛の仲。夫婦仲のむつまじいたとえ。▽「比翼」は比翼の鳥のことで、雌雄それぞれ目と翼が一つずつで、常に一体となって飛ぶという想像上の鳥。「連理」は連理の枝のことで、根元は別々の二本の木で幹や枝が途中でくっついて、木理が連なったもの。男女の離れがたく仲むつまじいことのたとえ。
ひんけいのしん【牝鶏之晨】
めんどりが夜明けの時を告げる意で、女性が権力を振るうこと。また、女性が権力を握ると国家が滅亡するというたとえ。
ひんじゃのいっとう【貧者一灯】
貧しい者のわずかばかりの心のこもった寄進は、金持ちの豪勢な寄進にまさるということ。真心のこもった行いの尊いことのたとえ。
ひんぼりこう【牝牡驪黄】
物事は外見にとらわれず、その本質を見抜くことこそ重要であるというたとえ。また、めすとおす、黒色と黄色を見まちがえること。
びじんはくめい【美人薄命】
美しい人は、とかく病弱であったり、数奇な運命にもてあそばれたりして、短命な者が多いということ。▽「薄命」は不幸せの意。主に短命なことをいう。