ひっぷひっぷ【匹夫匹婦】
身分の低い男と女。また、教養がなく、道理をわきまえない者たちのこと。封建的な身分制度下で使われた言葉。▽「匹夫」は身分の低い男、教養のない男、「匹婦」は身分の低い、道理をわきまえない女の意で、平凡なつまらぬ男女のことをいう。
ふうぞくかいらん【風俗壊乱】
社会のよい風俗や習慣を破壊し混乱させること。また、そういう状態になること。▽「壊乱」はこわれ乱れること。「壊」は「潰」とも書く。
ふくざつかいき【複雑怪奇】
事情などが込み入っていて、怪しく不思議なさま。▽「怪奇」は怪しく不思議なさま。
ようかいへんげ【妖怪変化】
人知を超えた不思議な現象を引き起こす化け物。▽「妖怪」「変化」は、ともに化け物のこと。
ようせいそうし【養生喪死】
生ある者を十分に養い、死んだ者を手厚く弔うこと。孟子もうしは、これを王道政治の始めとした。▽「養生」は父母や妻子を豊かに生活させる意。「生」は「じょう」とも読む。「生せいを養やしない死しを喪そうす」と訓読する。
りんうそうせい【霖雨蒼生】
苦しんでいる人々に、救いの手を差し伸べること。また、民衆の苦しみを救う慈悲深い人のこと。▽「霖雨」は長雨。ここでは、喉のどの渇きをいやし植物を生育させる、三日以上降り続く恵みの雨のこと。「蒼生」は世の人民・万民のこと。