せんしんばんく【千辛万苦】
さまざまな苦労や困難をしていくこと。また、そうした苦しみ。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「辛苦」が千も万もあるという意。
せんそんばんらく【千村万落】
たくさんの村落。▽「千」「万」は数の多いことを示す。村落が千も万もある、という意味。
ぜんていばんり【前程万里】
これから先の道のりが非常に長く遠いこと。また、その人物の前途に大きな可能性が広がっていること。前途が明るいこと。▽「前程」はこれから先の道のり。「程」は道のり。「万里」はきわめて長い距離。
ばんこふえき【万古不易】
永久に変わらないこと。▽「万古」はいつまでも。永久に。「不易」は変わらないこと。「易」は変わる意。
ばんせいふかん【万世不刊】
長く伝わって、いつまでも滅びないこと。永遠に残ること。▽「万世」は永遠・永久の意。「刊」は削る意。「不刊」は滅びないこと。磨滅しないこと。昔は竹や木に漆で文字を書き、誤りや不要な部分は削り消したことからいう。
ひゃっかひゃくぜん【百下百全】
まったく完全であること。百のうち一つも欠けることがなく、完全なこと。万全。
ふわらいどう【付和雷同】
自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること。▽「付和」は定見をもたず、すぐ他人の意見に賛成すること。「雷同」は雷が鳴ると万物がそれに応じて響くように、むやみに他人の言動に同調すること。「雷同付和らいどうふわ」ともいう。「付」は「附」とも書く。
へいさばんり【平沙万里】
広く大きな砂漠のこと。砂原が限りなく広がるさま。▽「平沙」は平らで広い砂原。「沙」は「砂」に同じ。「万里」ははるかに広がる形容。
まっぽうまっせ【末法末世】
時代がくだり、仏教が衰え、道徳が乱れた末の世のこと。▽「末法」は釈迦しゃかの入滅にゅうめつ後、正法しょうぼう(五百年間)、像法ぞうぼう(千年間)に続くその後の一万年のこと。末法の世には仏法が衰えて、救いがたい世の中になるという。「末世」は仏法のすたれた世、末法の世の意。
りんうそうせい【霖雨蒼生】
苦しんでいる人々に、救いの手を差し伸べること。また、民衆の苦しみを救う慈悲深い人のこと。▽「霖雨」は長雨。ここでは、喉のどの渇きをいやし植物を生育させる、三日以上降り続く恵みの雨のこと。「蒼生」は世の人民・万民のこと。