えきしゃさんゆう【益者三友】
交際してためになる三種の友人のこと。正しいと思うことを直言する正直な人、誠実な人、博識な人のこと。人と付き合うに当たって、友人をどう選ぶかを述べた語。
かんたんそうしょう【肝胆相照】
お互いに心の奥底までわかり合って、心から親しくつき合うこと。心の底まで打ち明け深く理解し合っていること。▽「肝胆」は肝臓と胆嚢たんのう。転じて、心の底、まごころ。また、肝臓と胆嚢が近くにあることから密接な関係のたとえ。一般に「肝胆かんたん相あい照てらす」と訓読を用いる。
きゅううこんう【旧雨今雨】
古い友人と新しい友人のこと。▽中国音で「雨」「友」はともに音が通じるところから、友人のことをしゃれていう語。
さいかんのさんゆう【歳寒三友】
冬の寒い季節に友とすべき三つのもの。松・竹・梅。また、梅・水仙・竹。多く画題となっている。また、乱世に友とすべき山水・松竹・琴酒きんしゅをいうこともある。▽「歳寒」は冬の寒い季節。転じて、乱世や逆境のたとえ。
せいふうこじん【清風故人】
さわやかな秋風が吹いてくるのは、友人が久しぶりに訪ねてくれたようだということ。▽「清風」は清らかな風で、ここでは秋風のこと。「故」は古い意。「故人」は古くからの友人の意。「清風故人来きたる」の略。
ちきほうゆう【知己朋友】
よく自分のことを知ってくれている友人のこと。また、よく待遇してくれる人。▽「知己」は自分の人柄・才能をよく知ってくれている人。親友の意。「己」はおのれ。「朋友」は友達、友人のこと。
ちくばのとも【竹馬之友】
幼友達のこと。幼いころ竹馬に乗って、一緒に遊んだ友達の意。
ていほうれんれん【綈袍恋恋】
《「史記」范睢(はんしょ)伝の、魏の須賈(しゅか)が范睢を哀れんで厚絹の綿入れを与えたという故事から》友情のあついこと、また友情の変わらないことのたとえ。
としゅせきけい【斗酒隻鶏】
一斗の酒と一羽の鶏。転じて、亡き友人を哀悼し述懐すること。▽「斗酒」は一斗の酒。「隻」は鳥を数える単位。昔、一斗の酒と一羽の鶏は死者を祭るのに用いたもので、もと、魏ぎの曹操そうそうが友人の橋玄きょうげんの墓を祭ったときに作った文にこの語を用いたことから。
どうほうどうたく【同袍同沢】
衣服をともにする意から、苦労を分かち合った親密な友。特に、戦友。転じて、一般に苦労をともにする親密な友人。