いっぴつまっさつ【一筆抹殺】
すべてを消し去ること。帳消しにすること。よく考えることなく、軽率に過去の美点や功績をすべて消し去ってしまうこと。▽「抹殺」は消してなくす、塗り消す意。人や物事の存在を否定すること。「殺」は助字。
きゅうぼくふんしょう【朽木糞牆】
怠け者のたとえ。手の施しようのないものや、役に立たない無用なもののたとえ。また、腐った木には彫刻できないし、腐りくずれた土塀は上塗りができないように、怠け者は教育しがたいことのたとえ。▽「朽木」は腐った木。「糞牆」は腐ってぼろぼろになった土塀の意。
とまつししょ【塗抹詩書】
幼児のこと。また、幼児のいたずらのたとえ。幼児は大切な詩書でもかまわずに塗りつぶしてしまうことから。▽「塗抹」は塗り消すこと。「詩書」は儒教の重要な古典である『詩経』と『書経』のこと。「詩書ししょを塗抹とまつす」と訓読する。