たじょうたかん【多情多感】
感情が豊かで、物事に感じやすいこと。また、そのさま。▽「多情」は物事に感じやすいこと。「多感」は感受性の強いこと。「情」「感」それぞれに「多」を添えて意味を強めた言葉。「多感多情たかんたじょう」ともいう。
たじょうたこん【多情多恨】
感じやすい気持ちをもっているために、恨みや悔い、悲しみに思うようなことも多いこと。また、そのさま。▽「恨」はうらむ、憎む意。「多恨多情たこんたじょう」ともいう。
たじょうぶっしん【多情仏心】
人や物事に対して情の多いことが、仏の慈悲の心であるという意。また、情が多く移り気だが、無慈悲にはなれないこと。
てんげんみつご【甜言蜜語】
蜜のように甘い言葉。聞いて快く感じる言葉。人にへつらうような話や勧誘の言葉。▽「甜」は甘い、うまいの意。
なんばんげきぜつ【南蛮鴃舌】
外国人の意味の分からない言葉を、さげすんでいう言葉。▽「南蛮」は南方の人をさげすんで言う語。「鴃舌」はもずの鳴く声。また、もずが鳴き合うように騒ぎ合って、意味が分からないことのたとえ。南方の人の話す調子は、北方の人にはもずが鳴いているかのようにやかましく聞こえ、何を言っているのか分からないと感じられていたことから。
ばじとうふう【馬耳東風】
他人の意見や批評に注意を払わず、聞き流すことのたとえ。もとは春風が馬の耳に吹く意。人が心地よいと感じる春風が吹いても、馬は何も感じないように見えることからいう。▽「東風」は東から吹く風。春風のこと。「東風、馬耳を射る」の略。
ふしょうじけん【不祥事件】
よくないことでいやな感じがする出来事。
ふろうちょうじゅ【不老長寿】
いつまでも年をとらず、長生きすること。▽「長寿」は長生き・長命。
へいこうかんかく【平衡感覚】
からだのバランスを保とうとする感覚。内耳の前庭と半規管がこれを司つかさどる。転じて、一方にかたよらない考え方や感じ方のこと。
もうこつしょうぜん【毛骨悚然】
非常に恐れおののく形容。髪の毛や骨の中にまで、ひどく恐れを感じるということ。▽「悚」は恐れる、ぞっとすること。「悚然」はこわがるさま。「悚」は「竦」とも書く。
