いいせいい【以夷征夷】
外敵を利用して外敵を制することにより自国の安全と利益を守る外交戦略。また、他人の力を利用して、自分の利益をはかること。
えんこうきんこう【遠交近攻】
遠い国と手を結び、背後から牽制けんせいさせながら近い国を攻める策。▽中国戦国時代の范雎はんしょが秦王しんおうに進言した戦略。
かいけいのはじ【会稽之恥】
敗戦の屈辱のこと。転じて、他人から受けた忘れられない屈辱のこと。
かじょうぼうえい【過剰防衛】
自分の身を守るために、正当として許される一定の限度を超えて反撃すること。▽「過剰」は必要以上に多くあること。
がしんしょうたん【臥薪嘗胆】
将来の成功を期して苦労に耐えること。薪の上に寝て苦いきもをなめる意から。▽「臥」はふし寝る意。「薪」はたきぎ。「嘗」はなめること。「胆」は苦いきも。もとは敗戦の恥をすすぎ仇あだを討とうと、労苦を自身に課して苦労を重ねること。
きこうえいへい【棄甲曳兵】
戦いに敗れて、あわてて逃げるさま。
げんせいちゅうりつ【厳正中立】
厳しく公正を守り、どちらにも偏らない立場を守ること。「厳正」は厳しく公正を守ること。「中立」は両者の間に立って、どちらにも偏らないこと。
こうじんばんじょう【黄塵万丈】
強い風に吹かれて、土煙がもうもうと空高く舞い上がっているさま。戦場で砂煙が舞い上がっているさまに用いられることもある。▽「黄塵」は黄色い土煙、砂煙。また、世間の俗事の意にも用いる。「万丈」はきわめて高いことをいう。「丈」は長さの単位。
せきしゅくうけん【赤手空拳】
手には何の武器も持たないで立ち向かうこと。また、助けを何も借りずに、独力で物事を行うこと。▽「赤手」は手に何も持たないこと、「空拳」は拳こぶしだけで武器を持たないこと。
せんせいこうげき【先制攻撃】
敵が、戦いの準備などをしている間に、先手を取って攻撃をしかけること。向かってくる相手より先に攻めること。