ろおうそうらい【露往霜来】
露が降りる秋の季節が去って、霜の降りる冬の季節が到来する意。転じて、時の過ぎるのが早いたとえ。▽「露つゆ往ゆき霜しも来きたる」と訓読する。本来は、獣の肉付きがよくなる時期を表現した言葉。
わこうどうじん【和光同塵】
自分の才能や徳を隠して、世俗の中に交じってつつしみ深く、目立たないように暮らすこと。▽「和光」は才知の光を和らげ、隠すこと。「塵」はちりのこと。転じて、俗世間。「同塵」は俗世間に交じわる、合わせること。また、仏教では、仏や菩薩ぼさつが仏教の教化を受け入れることのできない人を救うために、本来の姿を隠し変えて、人間界に現れることをいう。
わふうけいうん【和風慶雲】
穏やかに吹くそよ風と、吉兆を示すめでたい雲。温厚で徳の備わった人格者を形容した語。本来は孔子の高弟の顔回がんかいを評した語。▽「和」は穏やかなさま、「慶」は吉兆を表す。