あんきょらくぎょう【安居楽業】
地位など、今いる環境や状況に心安らかに満足し、自分の仕事を楽しんですること。自分の分ぶんをわきまえて不満をもたず、心安らかに自分のなすべき仕事をすることをいう。また、転じて善政の行われていることのたとえ。世が治まり生活が安定して、みなそれぞれの仕事に励む意から。▽「居きょに安やすんじ、業ぎょうを楽たのしむ」「安居あんきょして業ぎょうを楽たのしむ」と訓読する。
けいせいさいみん【経世済民】
世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと。また、そうした政治をいう。▽「経」は治める、統治する。「済民」は人民の難儀を救済すること。「済」は救う、援助する意。「経世済民」を略して「経済」という語となった。
じうのか【時雨之化】
草木が、ほどよい時期の雨で、成長するように、君子や聖者の恵みが、万民に与えられること。有徳者や聖人の教えが、人民に広がっていくこと。
そせんすうはい【祖先崇拝】
民族・部族・家族など祖先の霊をあがめ、祭祀の対象とする信仰形態。
たいとうごめん【帯刀御免】
江戸時代に、町人や百姓など、平民の中で特に功績があり、そのため刀をさすことを許されたこと。
どごうれっしん【土豪劣紳】
思いのままに人民から搾取する、残酷な地方豪族・地方地主のこと。▽「土豪」は地方の豪族。「劣紳」は卑劣な紳士の意で、地方地主などを卑しめていう語。
はんかんはんみん【半官半民】
半ばは官、半ばは民の意で、政府と民間が共同出資して事業を行うこと。また、その事業。
ひんぷきせん【貧富貴賤】
貧しいこと(者)と富んでいること(者)。身分の高い(尊い)ことと身分の低い(卑しい)こと。また、貴人と賤民。
めいてつほしん【明哲保身】
聡明そうめいで道理に明るい人は、危険を避け身を安全に保つ意。また、本来の意味とは異なり、「保身」の意味が誤解されて、自分の身の安全だけを考え、要領よく生きるという意味で使われることもある。▽「明哲」は賢くて物事の道理に明るいこと。また、その人やそのさま。「明哲めいてつ身みを保たもつ」と訓読する。
りゅうりゅうしんく【粒粒辛苦】
穀物の一粒一粒は、農民の苦労と努力の結果実ったものであること。転じて、細かな努力を積み重ねて、たいへんな苦労をすること。