いしょくどうげん【医食同源】
病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものであるということ。食事に注意することが病気を予防する最善の策である、また、日ごろの食生活も医療に通じるということ。▽「医食」は医薬と食事、「同源」は根源が同じ意。
いちびょうそくさい【一病息災】
病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、かえって長生きするということ。▽「息災」は健康であること、身にさわりのないこと。
いどくせいどく【以毒制毒】
悪事を滅ぼすのに悪事を利用すること。また、病気を治すのに毒薬を用いること。
かじきとう【加持祈禱】
病気や災難などから逃れるために、神や仏に祈ること。
ごりんじっき【五倫十起】
中国後漢ごかんの第五倫だいごりんは清廉公平で知られていたが、ある時、人からあなたのような方でも私心があるのかと聞かれ、兄の子の病気には一晩に十回も起きて見舞っても家に帰れば安眠できたが、わが子の病気には見舞いには行かなくても心配で夜眠れない、これこそ私心ある証拠であるといった故事。▽「五倫」は人の名で、後漢の第五倫。「十起」は十たび起きること。『蒙求もうぎゅう』の一句。
さいきふのう【再起不能】
病気が治る可能性がないこと。転じて、失敗や挫折から立ち直ることができない状態のこと。
さいしたびょう【才子多病】
才知にすぐれた人は、とかくからだが弱く病気がちであるということ。▽「才子」は才知のあるすぐれた人。
さいしんのうれい【採薪之憂】
自分の病気をへりくだっていうことば。病に伏して、薪たきぎを採ることさえ、ままならないという意味。
しひゃくしびょう【四百四病】
人のかかる病気のすべて。人体は地・水・火・風の四つの元素(四大しだい)から構成されていて、これが不調なとき、それぞれ百一の病気を生ずるとされる。▽仏教語。
しょうろうびょうし【生老病死】
生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの四つの苦。人生における免れない四つの苦悩のこと。▽仏教語。四苦ともいい、また、四天使ともいわれる。