あくぎゃくむどう【悪逆無道】
人の道にはずれた、はなはだしい悪事。▽「悪逆」を強めるために「無道」を添えた語。「悪逆」は道理にそむいた著しく悪い行い。「無道」は道理にはずれているさま。「無道」は「ぶとう」「ぶどう」とも読む。
あしゅらどう【阿修羅道】
六道の一。阿修羅の住む、争いや怒りの絶えない世界。また、そういう生存のあり方。修羅道。修羅界。
ごくあくひどう【極悪非道】
この上なく悪く道理にはずれていること。また、そのさま。▽「極悪」は悪逆きわまりないこと。「非道」は道理や人の道に反していること。
じねんごどう【自然悟道】
仏語。師や他の教えに頼らないで、自らの修行によって本覚が開け、自然に道を悟ること。
ぞうはんむどう【造反無道】
謀反を起こして、道理にはずれること。▽「造反」は体制に反抗して決起すること。「無道」は道理にはずれた行為をすること。
たいぎゃくむどう【大逆無道】
道理や人の道を甚だしく踏みはずした行為。罪悪の甚だしいこと。後に、君主や親を殺すことをいう。▽「大逆」は主君や親を殺すなど、人道に背く行為。「無道」は人道に背くひどい行いの意。「大」は「だい」、「無道」は「ぶどう」「ぶとう」とも読む。
たいよくひどう【大欲非道】
たいへん欲が深く、道理にはずれて非人情なさま。▽「大欲」は大きな望み・欲望。また、非常に欲の深いこと。「非道」は人としての道にはずれていること。人情のないこと。「大」は「だい」とも読む。「欲」は「慾」とも書く。
にがびゃくどう【二河白道】
極楽浄土に往生したいと願う人の、入信から往生に至る道筋をたとえたもの。▽仏教語。「二河」は南の火の川と、北の水の川。火の川は怒り、水の川はむさぼる心の象徴。その間に一筋の白い道が通っているが、両側から水火が迫って危険である。しかし、後ろからも追っ手が迫っていて退けず、一心に白道を進むと、ついに浄土にたどりついたという話。煩悩にまみれた人でも、念仏一筋に努めれば、悟りの彼岸に至ることができることを説いている。
ぶんぶりょうどう【文武両道】
学芸と武道の意。また、その両方にすぐれていること。▽「文」は学問・文事。「武」は武道。「両道」は二つの方面の意。
ゆいいつしんとう【唯一神道】
室町時代末期、吉田神社の卜部兼俱うらべかねともによって確立された神道。