えんもくとじ【鳶目兎耳】
トビの目は遠くのことまで目ざとく見つけることができ、兎の耳はどんな小さな音もよく聞こえるという意で、そのような目と耳を持った鋭い人。
がんこうしはい【眼光紙背】
読書の理解力がきわめて鋭いことのたとえ。書物を読んで、その深意をつかみとることにいう。
けんこうりへい【堅甲利兵】
非常に強い兵力のこと。▽「甲」はよろい、また、よろいを身につけた兵士。「利」は鋭い意。「兵」は武器のこと。堅固なよろいと鋭利な武器の意。
こしたんたん【虎視眈眈】
強い者が機会をねらって形勢をうかがっているさま。とらが獲物をねらって、鋭い目でじっと見下ろす意から。▽「虎視」はとらが獲物をねらい見ること。「眈眈」はとらが見下ろすさま。ねらい見るさま。
しでんいっせん【紫電一閃】
事態の急激な変化の形容。研ぎ澄まされた剣をひと振りするとき、一瞬ひらめく鋭い光の意から。▽「紫電」は研ぎ澄まされた剣をひと振りするときにひらめく鋭い光。「一閃」は一瞬のひらめき。さっとひらめくこと。
しゅうそうさんじゃく【秋霜三尺】
研ぎ澄まされた刀剣。▽「秋霜」は秋の霜の厳しく冷たく光ることから、鋭い刀剣のたとえ。「三尺」は刀剣の長さから、同様に刀剣をいう。
しゅんじゅうのひっぽう【春秋筆法】
間接的な原因を、あたかも直接的な原因として表現することで、真理をつく方法。間接的な原因や結果も踏まえて批判すること。また、厳しく公正な態度で、鋭い批判を繰り広げること。
しょうそうきえい【少壮気鋭】
年が若く意気盛んで、将来が期待されること。また、その人。▽「少壮」は二十代、三十代の年若く意気盛んな年ごろ。「気鋭」は意気込みの鋭いこと。
せいぼうでんげき【星旄電戟】
星のように輝く旗と稲妻のような鋭い光を放つほこ。盛んな軍勢をいう。「—の威をふるっていさみ進みてうち出でし」〈保元・上〉
たくれいふうはつ【踔厲風発】
《韓愈「柳子厚墓誌銘」から》才気にすぐれ、弁舌が鋭いこと。「—、大敵に遇いて益々壮(さかん)に」〈露伴・運命〉