けいきゅうひば【軽裘肥馬】
非常に富貴なさま。また、富貴な人の外出のときの装い。転じて、富貴の人。軽くて美しい皮ごろもと肥えた立派な馬の意から。▽「裘」は皮ごろものこと。「軽裘」は軽くて高価な皮ごろも。略して「軽肥」ともいう。また、「肥馬軽裘ひばけいきゅう」ともいう。
けいきょもうどう【軽挙妄動】
軽はずみに何も考えずに行動すること。是非の分別もなく、軽はずみに動くこと。▽「軽挙」は深く考えずに行動すること。「妄動」は分別なくみだりに行動すること。
けいぎょくのかん【桂玉之艱】
よそから物価の高い都会に来て、生活難に悩みながら暮らすことのたとえ。また、都会に出てきて苦学することのたとえ。
けいこうぎゅうご【鶏口牛後】
大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。▽「寧むしろ鶏口と為なるも、牛後と為なる無なかれ」の略。「鶏口」は鶏の口(くちばし)。弱小なものの首長のたとえ。「牛後」は牛の尻。強大なものに隷属する者のたとえ。
けいこむしょう【刑故無小】
故意に犯した罪は小さな罪でも刑罰を与えること。故意による罪を罰するのに、その犯した罪が小さいということは問題にならないという意から。▽「故」は故意に犯した罪。「故こを刑けいするに小しょうとする無なし」と訓読する。
けいせいさいみん【経世済民】
世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと。また、そうした政治をいう。▽「経」は治める、統治する。「済民」は人民の難儀を救済すること。「済」は救う、援助する意。「経世済民」を略して「経済」という語となった。
けいそつたんりょ【軽率短慮】
よく考えないで、軽はずみに物事を決めたり、行動したりすること。また、そのさま。
けいちょうふはく【軽佻浮薄】
考えや行動などが軽はずみで、浮ついているさま。▽「軽佻」は落ち着きがなく、よく考えないで言動するさま。「浮薄」は浮ついて軽々しいさま。信念がなく他に動かされやすいさま。「佻」は「窕」とも書く。
けいていげきしょう【兄弟鬩牆】
兄弟が、かきねの内(家の中)でけんかをする。兄弟のうちわもめのこと。また、味方どうしの争いのこと。
けいてんあいじん【敬天愛人】
天を敬い人を愛すること。▽「敬天」は天をおそれ敬うこと。「愛人」は人をいつくしみ愛すること。西郷隆盛さいごうたかもり(号は南洲なんしゅう)が学問の目的を述べた語として有名。