きんおうむけつ【金甌無欠】
物事が完全で欠点がないたとえ。特に、外国からの侵略を受けたことがなく、安泰で堅固な国家や天子の位のたとえ。黄金の瓶かめに少しも欠け損じたところがない意から。▽「金甌」は黄金の瓶。高貴なものということから、国家や天子の位にたとえる。「金甌きんおう欠かくる無なし」と訓読する。
ぎじむこう【疑事無功】
疑いながら、またためらいながら事を行うようでは、成果は期待できないということ。一度決めたことは決然として断行すべきであるという戒めの語。▽「疑事ぎじ功こう無なし」と訓読する。
ぎそうこうさく【偽装工作】
敵や他人の目をごまかすために、物事を偽ること。
ぎりにんじょう【義理人情】
過去のいきさつやしがらみのために避けられない付き合いや、人に対する思いやりのこと。
くこうばしん【苦口婆心】
相手を気づかい、何度も教えさとすこと。▽「苦口」は厳しいいさめの言葉。口に苦いことから苦言ともいう。「婆心」は老婆のような慈愛の心。老婆心。
ぐもんじほう【求聞持法】
仏語。密教で、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を本尊として行う、記憶力増進のための修法。虚空蔵求聞法。
けいいばんたん【経緯万端】
物事が入り組んでいるため、手がかりが見つけられないことのたとえ。
けいかんしじん【桂冠詩人】
イギリスで国王から任命され、王室のために慶弔に詩を作ることを義務とした詩人。現在は慶弔に詩を作ることは任意となり、終身年俸が与えられる。
けちえんかんじょう【結縁灌頂】
広く世間一般の人々に仏道と縁を結ばせるために行う儀式のこと。
けんけんひきゅう【蹇蹇匪躬】
自分のことは後回しにして苦労を重ね、主人に尽くすこと。▽「蹇蹇」は忠義を尽くすさま。また、非常な困難を身を苦しめて救うさま。「匪」は非に同じ。「躬」はわが身。「匪躬」は自分のために非常な苦労をするのではない意。