しらんのまじわり【芝蘭之交】
①徳の高い人々との麗しい交際。よい感化をもたらす優れた人との付き合い。②君子や高潔な人々同士の社交。
じかいさよう【自壊作用】
外部から力を加えなくても、中からひとりでに壊れていくはたらきのこと。内部から崩れていく力のこと。自滅。
じじつむこん【事実無根】
事実に基づいていないさま。事実であるという根拠がないさま。▽「根」は根拠の意。
じょうこしゃそ【城狐社鼠】
君主や権力者のかげに隠れて、悪事を働く者のたとえ。城や社という安全なところに巣くって、悪さをするきつねやねずみの意から。▽「城狐」は城に棲すむきつね。「社」は土地神を祭るやしろ。「社鼠城狐しゃそじょうこ」ともいう。
じんかいせんじゅつ【人海戦術】
多数の人員を次々に繰り出して、仕事を成し遂げようとするやり方。機械力などを利用せず、大勢の人を動員して物事に当たらせる方法。本来の意味は、多数の兵員を投じて、数の力によって敵軍を破る戦法のこと。▽「人海」は人が多数集まっていることの形容。
せいこううき【晴好雨奇】
晴天でも雨天でもすばらしい景色のこと。自然の眺めが晴天には美しく、一方、雨が降ったら降ったですばらしいこと。▽「奇」は普通とは違ってすぐれている意。「水光瀲灔れんえんとして晴れ方まさに好よく、山色空濛くうもうとして雨も亦また奇なり」の略。「雨奇晴好うきせいこう」ともいう。
せきすんのこう【尺寸之功】
ほんのわずかの功績のこと。とるにたらない武勲や手柄。
そうこげいしん【送故迎新】
前任者を見送り、後任者を迎えること。転じて、人を見送ったり迎えたりすること。▽「故」は古い、以前の。「故ふるきを送おくり新あたらしきを迎むかう」と訓読する。
そせいらんぞう【粗製濫造】
いい加減な作り方の質の悪い製品を、むやみやたらに数多く作ること。▽「粗製」は粗末な作り方、「濫造」は無計画に大量に物を作ること。「濫」は「乱」とも書く。
だじょういっぺん【打成一片】
一切のことを忘れてある事柄に徹底すること。▽仏教語。禅宗で、座禅に没頭すること。座禅によって実現するすべてが一体となった悟りの境地。「打」は強意の助字で、「た」とも読む。