じこけんじ【自己顕示】
自分の存在を多くの人の中で、ことさらに目立たせること。▽「顕示」は、はっきりと示すこと。明確にあらわすこと。
じことうかい【自己韜晦】
自分の本心や学識、地位などを隠して知られないようにすること。節操を知り、自分をひけらかさないこと。
じじこくこく【時時刻刻】
その時その時。物事が引き続いて起こることにいう。また、時を追って。次第次第に。▽「刻刻」は「こっこく」とも読む。
じじょうさよう【自浄作用】
外部からの力によってではなく、自ら清浄する能力があること。何もせずとも、自然に浄化できるようになっていること。外的な圧力なしで、正しい方向に向かう能力。
じじょうまれん【事上磨錬】
実際に行動や実践を通して、知識や精神を磨くこと。明みん代の王守仁おうしゅじん(陽明ようめい)が学問の修養について、日常の行為を離れて思索する静座に対して、実際の日常の行動をこなし、これを通して修養するのが真の学問であると述べた説。▽「事上」は実際のことに当たりながらの意。「磨錬」は練り磨く意。
じだいさくご【時代錯誤】
時代の異なるものを混同して考えること。また、考え方や行動などが時代の流れに逆行していて合わないこと。時代遅れ。アナクロニズム。▽「錯誤」は、たがう、誤ること。
じねんほうに【自然法爾】
浄土真宗じょうどしんしゅうで、自力をすて、如来にょらいの絶対他力にまかせきること。人為を捨て、ありのままにまかせること。▽仏教語。「自然」はおのずからそうであること。「法爾」はそれ自身の法則にのっとって、そのようになっていること。「法爾自然ほうにじねん」ともいう。
じゃしんぶっこう【蛇心仏口】
執念深く陰険な心を持ちながら、口先だけは仏のように親切であること。
じゅうしゅうちょうさん【獣聚鳥散】
統率も規律もなく、ただ集まっているようす。無秩序に集まったかと思うと、ただ散らばるような集まりのたとえ。
じゅうねんひとむかし【十年一昔】
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。十年という年月を区切りとして、それ以前は昔のように思われるということ。