かいろうどうけつ【偕老同穴】
夫婦が仲むつまじく添い遂げること。夫婦の契りがかたく仲むつまじいたとえ。夫婦がともにむつまじく年を重ね、死後は同じ墓に葬られる意から。▽「偕」はともにの意。「穴」は墓の穴の意。
きせいかんわ【規制緩和】
行政当局による産業や経済に関する規制を廃止したり緩ゆるめたりすること。経済のサービス化や活性化を推し進めるため、規制緩和は世界的な潮流となっている。▽一九九〇年代の日本では、経済・社会面でさまざまな規制があり、国内外の経済活動に支障を来している。とりわけ、海外からの日本の市場参入を困難にしており、政府も課題だった規制緩和に本腰を入れ始めている。
きゅうねんるいせい【窮年累世】
自分の一生から孫子の代までも。▽「窮年」は人の一生涯。「累世」は子々孫々の意。「年としを窮きわめ世よを累かさぬ」と訓読する。
きょうけいのせい【薑桂之性】
年老いてますます剛直なことのたとえ。また、特有の性質は簡単には変わらないたとえ。▽「薑」はしょうが。「桂」は肉桂にっけい(にっき)。ともに古くなってもその辛さを失わず、辛さを増すことからいう。
くんしばんねん【君子万年】
君子は長寿であること。長寿を祈る語としても用いられる。▽「君子」は教養や徳の高い立派な人。人格者。「万年」は一万年で、長い年月。「万」は「まん」とも読む。
こうせきゆうめい【考績幽明】
成績を審査して暗愚な者を退け、賢明な者を昇進させること。▽「考績」は官吏の成績を調べること。「幽明」は暗愚と賢明のこと。「幽」は暗い意。古代中国では三年に一度諸官の成績を調べ、それを三度(合計九年)調べて暗愚な者を退け、賢明な者を昇進させたという。
ごえつどうしゅう【呉越同舟】
仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいること。本来は、仲の悪い者同士でも同じ災難や利害が一致すれば、協力したり助け合ったりするたとえ。▽「呉」「越」はともに中国春秋時代の国名。父祖以来の因縁の宿敵同士で、その攻防戦は三十八年に及んだという。
しちなんくやく【七難九厄】
七と九の年回り(十七歳や四十九歳など)は災難がありがちだという俗信。
せんこふえき【千古不易】
永遠に変化しないこと。価値などが長年にわたり変化しないこと。▽「千古」は太古、遠い昔。また、そのときから現在に至るまでの長い時間。「不易」は変化しないこと。「易」を「えき」と読むときは変わる、変化するの意。
ねんこうかほう【年功加俸】
年功の度合いによって給付される、本俸以外の俸給のこと。