いんしょうしつだい【因小失大】
小さな利益にこだわり、かえって大きな損失を招くこと。▽「小しょうに因よりて大だいを失うしなう」と訓読する。
こうかじせん【膏火自煎】
財産や才能などがあることで、かえって災いを招くたとえ。あぶらの火は燃やすと明るくなり、その力を発揮するが、そのために自らを焼いて燃え尽きてしまう意から。▽「膏」はあぶら。「煎」は炒いる、焼く意。「膏火こうか自みずから煎せんず(煎やく、煎つく、煎いる)」と訓読する。
こうさいらくか【幸災楽禍】
他人の不幸を喜ぶこと。人の災いを幸いとして喜び、災いを楽しむ意から。▽「幸災」は人の災難を幸福として喜ぶこと。「楽禍」は災いを招くことを楽しむこと。ここでは他人の災いを見て楽しむこと。「災わざわいを幸さいわいとし禍わざわいを楽たのしむ」と訓読する。「楽禍幸災らくかこうさい」ともいう。
さんこのれい【三顧之礼】
真心から礼儀を尽くして、すぐれた人材を招くこと。また、目上の人が、ある人物を信任して手厚く迎えること。▽「顧」は訪ねる、訪れること。
しょうりだいそん【小利大損】
わずかの利益のためにあくせくして、かえって大きな損をしてしまうこと。また、わずかな利益を得ようとして、より大きな利益を逃してしまうこと。
もくちょうしんしょう【目挑心招】
遊女が目で挑み、人を誘惑するさま。▽「目挑」は目で挑むこと。「心招」は心から招くこと。心で誘惑すること。「目めで挑いどみ心こころで招まねく」と訓読する。
ゆだんたいてき【油断大敵】
注意を少しでも怠れば、思わぬ失敗を招くから、十分に気をつけるべきであるという戒め。▽「油断」は気をゆるめること。油断は大失敗を招くから、どんなものより恐るべき敵として気をつけよ、という意。