じゅうこうちょうだい【重厚長大】
どっしりとして大きいさま。重く厚く、長く大きい意から。物や人の性格などについていう。
せいどくようこう【聖読庸行】
立派な内容の書物を読んでいながら、いざ行動するとなると、平凡であること。▽「聖読」は聖人が書を読むこと。「庸」は平凡なこと。
せきしゅくうけん【赤手空拳】
手には何の武器も持たないで立ち向かうこと。また、助けを何も借りずに、独力で物事を行うこと。▽「赤手」は手に何も持たないこと、「空拳」は拳こぶしだけで武器を持たないこと。
ぜぜひひ【是是非非】
客観的に、また公平に物事を判断すること。正しいこと(是)は正しいと認め、正しくないこと(非)は正しくないとすること。▽「是ぜを是ぜとし、非ひを非ひとする」と訓読する。
そうこんぼくひ【草根木皮】
草の根と木の皮の意で、まっとうな食べ物ではないもののこと。また、漢方薬で用いられる原料のこと。▽前者の意は飢饉ききんなどで食糧不足に陥ったときの様子として表す。後者の意は漢方薬の原料の代表をいったもの。「木」は「もく」とも読む。
そうりんいっし【巣林一枝】
小さい家に満足すること。分相応の暮らしに満足すること。不必要に他の物まで求めようとせず、分相応を守るたとえ。鳥は木のたくさんある林に巣を作っても、自分で使うのは一本の枝だけであるという意から。▽「巣林」は林に巣を作ること。「一枝巣林いっしそうりん」ともいう。
そくだんそっけつ【即断即決】
その場で直ちに決めること。間髪をおかずに決断を下すこと。▽「即断」「即決」はともに物事の判断をすぐに行うこと。「即決即断そっけつそくだん」ともいう。
そっせんきゅうこう【率先躬行】
人の先に立って、自ら物事を実行すること。▽「率先」は人の先頭に立つこと。「躬」はみずからの意。
そんこうえいせつ【孫康映雪】
苦労して勉学に励むことのたとえ。苦学すること。▽「映雪」は雪明かりで書物を照らす意。晋しんの孫康が雪明かりで読書したこと。車胤しゃいんとともに「蛍雪之功」の故事で知られる。『蒙求もうぎゅう』の一句。
ぞくたんだんちょう【続短断長】
過不足のないように物事を調整すること。また、天性をないがしろにして無用な調整をすること。▽「続」は継ぎ足すこと。短いものを継いで、長いものを断ち切り、ほどよく整えるという意。「短たんを続つぎ長ちょうを断たつ」と訓読する。「断長続短だんちょうぞくたん」ともいう。