ぎょもくえんせき【魚目燕石】
外観は似ているが、内実は似ても似つかない価値のないもののたとえ。本物と紛らわしい偽物のたとえ。また、本物と偽物が紛らわしいたとえ。▽「魚目」は魚の目玉。「燕石」は燕山(河北省)の石。ともに珠玉に似てはいるが、偽物であり無価値であることからいう。
こうきんげきせき【敲金撃石】
詩や文章の音の響きやリズムが美しいことのたとえ。
じんひぼくせき【人非木石】
人間は感覚を備えない木や石とは違う。喜怒哀楽の情があるということ。
たざんのいし【他山之石】
他の山に転がっている粗末な石でも、自分の玉を美しく磨くのには役立つということから、他人のつまらない言動も自分の知識や品格を磨くのに役立つこともあるというたとえ。
てんてきせんせき【点滴穿石】
小さな水滴でも、長く落ち続ければ石に穴を開けることができるということ。転じてわずかな力でも積み重なれば、大きな仕事が成し遂げられるということ。
らくせいかせき【落穽下石】
人の弱味につけ入って、さらに害を与えること。落とし穴に落ちた人に、さらに上から石を落とす意から。▽「穽」は落とし穴。「穽せいに落おちて石いしを下くだす」と訓読する。「穽」は「井」とも書く。