いんじゅんこそく【因循姑息】
古い習慣ややり方にとらわれて改めようとせず、その場しのぎに終始するさま。▽「因循」は因より循したがう意から、しきたりにとらわれて改めようとしないこと。「姑息」は姑しばらく息をつく意から、一時の間に合わせのこと。
せんしょばんたん【千緒万端】
物事がごたごたして複雑であることの形容。さまざまな雑多な事柄。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「端緒」が千も万もある、ということ。「端」は物事の出発点、「緒」は物事の糸口・取っ掛かりを示す。「緒」は「ちょ」とも読む。
なんばんほくてき【南蛮北狄】
昔の中国人が、異民族をさげすんで称した語。▽「蛮」「狄」はともに、異民族に対する蔑称べっしょう。「南蛮」は南方の未開民族のこと。「蛮」は文明を知らぬ民族の意。「北狄」は北方の異民族のこと。「狄」は追い払うべきえびすの意。この二者で広く異民族を代表する。
ぶんうんりゅうせい【文運隆盛】
学問や芸術、文化や文明が栄えて勢いさかんなこと。
ぶんめいかいか【文明開化】
人間の知力が進んで、世の中が進歩し開けること。特に明治時代初期の思想・文化・制度の近代化、西洋化をいう。▽「開化」は人知や物事が開け進むこと。