奈良市登大路町にある法相 (ほっそう) 宗の大本山。藤原氏の氏寺南都七大寺の一。開創は7世紀中ごろ、藤原鎌足死後、妻の鏡王女 (かがみのおおきみ) が山城に建てた山階 (やましな) 寺に始まると伝えられ、8世紀初め藤原不比等が現在地に移し、現寺号に改めた。平安時代には、大荘園領主として、また多数僧兵を擁して権勢を誇った。国宝の五重の塔・三重の塔・北円堂・東金堂などのほかに多数文化財所蔵する。平成10年(1998)「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録された。

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