[動サ五(四)]

  1. (「為す」とも書く)ある行為をする。「無益の事を—・す」「—・すすべもなく敗れる」

    1. 「国のこといとよく—・したりければ」〈落窪・四〉

  1. 物を作りあげる。仕上げる。また、事をしとげる。「一代にして産を—・す」

  1. ある形・状態などをしている。「組織の体を—・していない」「球状を—・す」「門前市を—・す」

  1. 他の物に変える。他の状態にする。「新しい技法自己のものと—・す」

    1. 「思はむ子を法師に—・したらむこそ心苦しけれ」〈・七〉

  1. 役や位につかせる。任命する。

    1. 「強ひて帥 (そち) に—・し奉りて」〈かげろふ・中〉

  1. 高貴な方のお出ましを仰ぐ。お出ましのあるようにする。

    1. 主上を扶 (たす) け乗せ進 (まゐら) せて陽明門より—・し奉る」〈太平記・二〉

  1. (他の動詞の連用形に付いて)意識してそのようにする。わざと…する。「敵と見—・す」

    1. 「中の宮をなむいかで人めかしくも扱ひ—・したてまつらむ」〈・総角〉

[可能]なせる

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。