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辞書
1 火打ち石と火打ち金 (がね) とを打ち合わせて火を出すこと。また、その道具。
2 建築で、ひずみを防ぐために、水平面上で直交する部材の隅に斜めにかける補強材。
3 ぶっさき羽織の背の縫い目の裂けた所につける三角形の布。
4 夜着などの袖下と脇の角に、ゆとりを出すためにつける三角形の襠 (まち) 。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
ひうちいし【火打ち石/燧石】
玉髄に似た石英の一種。緻密 (ちみつ) で硬く、灰色や黒色のものが多い。火打ち金と打ち合わせて発火させ、火打ち道具として用いた。フリント。
ひうちいた【火打ち板】
ふすまの枠組みを固定させるため、四隅に打ち付ける三角形の板。
ひうちかえ【火打ち替え】
1 不浄のことがあったとき、穢 (けが) れをはらうために炉の火を新しくすること。 2 新年を迎えるにあたり、炉の火種を新しくすること。
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出典:青空文庫
・・・鹿革の古ぼけた大きな燧打袋を腰に提げ、燈心を一束、片手に油差・・・ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
・・・も見えてた繻子の帯、燧寸の箱のようなこんな家に居るにゃあ似合わ・・・ 幸田露伴「貧乏」
・・・農夫などにはまだ燧袋で火を切り出しているのがあった。それが羨ま・・・ 寺田寅彦「喫煙四十年」
火打ち金
火打ち鎌
火打ち道具
火打ち羽
火打ち箱
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