なかはら‐ゆうすけ【中原佑介】
[1931〜2011]美術評論家。兵庫の生まれ。本名、江戸頌昌(えどのぶよし)。理論物理学から美術評論に転じ、戦後の美術評論をリードした。京都精華大学長、水戸芸術館総監督などを歴任。著作に「人間...
フェート【Afanasiy Afanas'evich Fet】
[1820〜1892]ロシアの詩人。芸術至上主義を掲げ、自然の一瞬の美をとらえた作品を残した。詩集「夕べの灯」、回想記「わが回想」、ショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」の翻訳がある。
リチャーズ【Ivor Armstrong Richards】
[1893〜1979]英国の文芸評論家。心理学的分析と意味論を文芸批評に採り入れ、新批評の確立に貢献した。エンプソンの師。著「意味の意味」「文学批評の原理」など。
ろっかく‐しすい【六角紫水】
[1867〜1950]漆芸家。広島の生まれ。本名、注多良(ちゅうたろう)。古来の漆工技術を研究するとともに、白漆・色漆の改良に努めた。
ロッビア【Luca della Robbia】
[1400ころ〜1482]イタリアの彫刻家・陶芸家。大理石や青銅による彫刻を制作する一方、釉(うわぐすり)を用いたテラコッタ技法を開発。
ワイルド【Oscar Wilde】
[1854〜1900]英国の詩人・劇作家・小説家。世紀末唯美主義文学の代表的作家で、芸術至上主義を唱えた。小説「ドリアン=グレイの肖像」、戯曲「サロメ」、童話集「幸福な王子」、回想録「獄中記」など。
わかやま‐ぼくすい【若山牧水】
[1885〜1928]歌人。宮崎の生まれ。本名、繁。尾上柴舟(おのえさいしゅう)に師事。前田夕暮とともに自然主義歌人として一時代を画した。旅と酒の歌が多い。歌誌「創作」を主宰。歌集「海の声」「別...
ワグナー【Wilhelm Richard Wagner】
[1813〜1883]ドイツの作曲家。従来のアリア偏重のオペラに対し、音楽・演劇・詩の統一的な融合による総合芸術をめざして楽劇を創始。晩年、バイロイトに祝祭劇場を設立。作品に「タンホイザー」「ロ...
わだ‐よしえ【和田芳恵】
[1906〜1977]小説家・文芸評論家。北海道の生まれ。出版社勤務を経て樋口一葉の研究に入り、「一葉の日記」などを刊行。小説では、短編の名手として知られた。「塵の中」で直木賞受賞。他に「接木(...
ワフタンゴフ【Evgeniy Bagrationovich Vakhtangov】
[1883〜1922]ロシア・ソ連の演出家。モスクワ芸術座に参加。革命後、スタニスラフスキーシステムの理論を守り、新時代の演劇創造に尽くした。