もりかわ‐きょろく【森川許六】
[1656〜1715]江戸前期・中期の俳人。蕉門十哲の一人。彦根藩士。名は百仲(ももなか)。別号、五老井・菊阿仏。漢詩・絵画に親しみ、北村季吟系の俳諧を学んだが、のち芭蕉に師事。編著「風俗文選」...
もろのぶ【師宣】
⇒菱川師宣(ひしかわもろのぶ)
やくしん【益信】
[827〜906]平安前期の真言宗の僧。備後(びんご)の人。奈良大安寺で出家して密教や法相(ほっそう)宗を学び、東寺長者・東大寺別当となった。宇多天皇出家の際の戒師で、円城寺の開山。その法流は寛...
やしろ‐せいいち【矢代静一】
[1927〜1998]劇作家。東京の生まれ。文学座に入り、のち劇団NLT結成に参加。浮世絵師三部作「写楽考」「北斎漫画」「淫乱斎英泉」で芸術選奨。他の作品に「壁画」「夜明けに消えた」など。
やすい‐そうたろう【安井曽太郎】
[1888〜1955]洋画家。京都の生まれ。浅井忠に師事。渡仏してピサロ・セザンヌなどの影響を受ける。帰国後、二科会に参加、のち退会して一水会を結成。日本の風土に即しつつ、明るく近代感覚あふれる...
やすだ‐ゆきひこ【安田靫彦】
[1884〜1978]日本画家。東京の生まれ。本名、新三郎。小堀鞆音(こぼりともと)に師事し、同門の仲間とともに紫紅会(のち紅児会)を結成、のち日本美術院の再興に参加。歴史画にすぐれた。文化勲章受章。
やすはら‐ていしつ【安原貞室】
[1610〜1673]江戸前期の俳人。京都の人。名は正章(まさあきら)。号、一嚢軒など。松永貞徳の門人で、師の没後その正統を自任。編著「氷室守(ひむろもり)」「正章千句」「玉海集」など。
やまおか‐そうはち【山岡荘八】
[1907〜1978]小説家。新潟の生まれ。本名、藤野庄蔵。長谷川伸(しん)に師事。戦後、17年の歳月を費やし大河小説「徳川家康」を完成。同作品で吉川英治文学賞を受賞。他に「小説明治天皇」「小説...
やまがた‐だいに【山県大弐】
[1725〜1767]江戸中期の儒学者・兵学者。甲斐の人。名は昌貞。初め医師であったが、儒学・神道を学び、江戸に出て兵学を講じ、「柳子新論」を著して尊王論を説いた。明和事件に連座して処刑。
やまぐち‐せいし【山口誓子】
[1901〜1994]俳人。京都の生まれ。本名、新比古(ちかひこ)。高浜虚子に師事し、「ホトトギス」で活躍。都市の人工物など新しい素材を新鮮な感覚で詠んだ。のち「馬酔木(あしび)」に参加、新興俳...